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2010.12.28

今年のCDたち

今年の仕事は無事?納まった。
「帰省」というものには無縁の東京原住民の、静かな年末年始の休みが始まる。

この秋から冬にかけて入手したCDの幾つかについて、覚書を残しておくことにする。

image - CD, Charlin, Faure

最近あった昔の投稿へのコメントでちょっと触れたとおり、フランスの伝説の名エンジニア、アンドレ・シャルランのオリジナルレーベルEditions André CHARLINの最高の名盤、ティッサン=ヴァランタン(Pf)とORTF弦楽四重奏団他によるフォーレ作品集(ピアノ四重奏曲第1番、ピアノ五重奏曲第1番、同第2番、「ドリー」他)が、2枚組で復活した。
このシリーズ中のミヨーの自作自演盤については以前にレポートしたことがある。このフォーレは焦らすかのように1ヶ月ばかり発売が遅れ、やきもきしたけれど、無事入手できてよかった。
以前日本国内で発売された(1987年頃のクラウンや1993年の徳間)よりも音質が改善されたのも嬉しい限り。
シャルランは難しい事情があって、オーディオ的には決して万全の状態の復刻ではないのだけれど、それでもとても自然な、気持ちの好い音がする。
特に2曲のピアノ五重奏曲は、少なくとも私にとってはこれ以上の演奏は考えられない。

image

今年聴いた演奏会のベスト1に内定済の、インバル=都響のマーラー/交響曲第3番(Exton)。
早速ライブCDが発売されたので、購入。
至近の発売の「レコ芸」誌上ではちょっとくすぐったいくらいに絶賛されており、実際素晴らしい出来なんだけど、私としてはライブ録音ではなくちゃんとセッションを組んで、もっと完璧なコンディションの上で制作して欲しかった、という気持ちが無くもない。
ただこのCD、形としては都響の自主制作になるもののようで(版元のエクストンがプロデュースしたものではない)、こうして発売されただけでも幸運だったのかもしれない。
何にせよ、日本のオーケストラのライブ録音でここまでの水準のマーラー3番が聴けるのだから、時代は変わったものだ、と感嘆。

image

今年の私のコンサート見聞上のトピックのひとつは、実は「アシュケナージ再発見」だったかもしれない。
今までなんとなく敬遠してきた「指揮者としてのアシュケナージ」を、今年二度聴いたN響の演奏会で、かなり見直したというところがある。
「指揮者アシュケナージ」の悪口を言う人は世の中には珍しくないし、N響の中にすら何人も居るのは知っている。
N響の現役楽員の方が実名で書いているブログで、アシュケナージのことを「指揮が目茶苦茶」「何もしない」などと書いているのを読んだことがある(しかし、いくらなんでも自分のオケの元ボス指揮者に対して公の場でンなこと書くなんて、職業倫理上どうなのよ、とは思うけれど)。
でも、指揮者たるもの、どういう途中経過があろうと、オケを団結させて良い演奏をさせた者が勝ちでしょう。
最終的にはその指揮者がどれだけの音楽性と、音楽する「心」を持っているか、が勝負になる。

このCDは、4月に発売された、アシュケナージが現在の手兵シドニー響を指揮したプロコフィエフの1番、5番のシンフォニー(Exton)。
これは大変に見事な演奏ですよ。騙されたと思って聴いてみてご覧なさい、と言いたい。

image - CD, Sadahito Kunisue, saxophone

サクソフォン奏者・國末貞仁氏のデビューアルバム「The Last Country」(Cafua)。

今年入手した国内発売のクラシック・サクソフォンのCDでは、雲井さん独奏のマスランカのコンチェルト(日本初演ライブ)が掛け値なしに最も印象的だった。
当ブログには、あと佐野さんのミニアルバムブリッツ・ブラスのコンチェルト2枚組などについて書いた記憶がある。
キツネの皮を脱ぎ捨てた(なんのこっちゃ^^;)Quatuor BのデビューCDは、まだ聴いていない。
年明けには、おそらく近年最強の、クローバーSaxQのセカンドアルバムの発売が控えている。

この國末さんのソロCDについては、まだ書いていなかったので触れておきましょう。
國末さんの演奏は、私は以前から「須川門下」としての共感とともに聴いてきた。
1曲めのベダールのような、ソプラノサックスの音色とコントロールと歌いまわしは、かつては須川さんにしか出来ない類のものだった。
このCDはおそらく、そのような師匠の須川さん譲りのトータルでオールラウンドな音楽性を、現代日本に生きるクラシカル・サクソフォン奏者として、考え得る方向に試みてみた実験的な作品なのだと思う。
表向きの口当たりの良さやバランス感覚(フランス系のアカデミックな作品と、日本の比較的オーソドックスな現代作品とが、量的にも質的にもほぼ拮抗して並んでいる)の影に、そのような実験心を感じるのは、私だけかな。


以下は完全に余談ですが、当CDのオビ裏の須川さんの、「やっと出た!」という惹句。

やっと出た

これを見て、とある國末さんの同業者(プロのサクソフォン奏者)の方が

「便秘みたい、」

とボソッと洩らした現場に、ワタシゃ居合わせました(笑)

「それ、ブログネタにしちゃいますよ」と言ったらその方、
「ぼくが言ったって書かないでね」と仰ったので、書きませんがww

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