コンサート(2010)ふりかえり
大晦日。
東京は好い天気だけれど、今日こんなによく晴れているのはこちらだけかもしれない…
恒例、2010年の総括。
今年は何回コンサートに通ったのかというと、「コンサート(2010年)」というカテゴリにupされている記事数を数えれば、ほぼその数(今年は真面目に書いたのら)。
このカテゴリ以外で、年末の第九と春のK高定演、そして3月のデイヴィッド・マスランカも書いてるので、総計125、となった。
これ以外に、チケットを持っていたのに突発で行けなくなったのが6つか7つあった(サロネン指揮のフィルハーモニア管来日公演を含む)。
ちょっと、今までに無い数だ。
来年は少し減らしたほうが良かろう。
さて、これだけの分母の数となると、ベスト○○、という選び方は厳しいので、印象に残ったところを片っ端から挙げて行くと。
国内オケ。
都響。
定期会員歴20年のある意味、総決算。インバル、マーラー3番。
そして、その後の新たなスタート。小泉和裕、ニールセン不滅ほか。
年末に飛び出した場外ホームラン、フルシャ、グラゴル・ミサ他。
爽やかさと、ひたすらな音楽性。下野竜也、シューマンプロ(今の時点で思い返して「印象的」、という点では、意外にも一番かも)。
N響。
尾高忠明、ラフマニノフ2番他とアシュケナージ、サン=サーンス/オルガン付きが、「印象的」という点ではトップ2かな。
プレヴィン、プロコフィエフ5番は演奏は凄かったけれど、なんとなく「通常のN響」の延長上という感じではあったので、次点。
通常の意味での「名演」とは少し違うけれど、個人的な思い入れにより、マリナー、シューマンプロ。
読響。今年はたくさん聴いて、どれも良かったけれど、際立ったものではやはり、指揮テクニックの極北、テミルカーノフのエニグマ変奏曲他、かな。
東フィル。ロペス=コボス、三角帽子他。生では初めて聴いた指揮者だが、いろんなレパートリーを聴いてみたい人だ。
新日本フィル。今年は聴けなかったものが多かったのが残念。印象に残っているのはやはり、ペレアスとメリザンド。演奏会形式としてのトータルなプロデュースの勝利。
日本フィル。新たに定期会員になったけれど、演奏会のすべてが突出して良かったものが意外と少なかったような。9月のラザレフはよかった。あとは12月のインキネン(前半シベリウス限定)。
シティフィル。6月、矢崎彦太郎フランス音楽シリーズ、特に後半。ドビュッシー「夜想曲」が驚きの名演。
ベストソリストは、辻井伸行(11月都響)、ファジル・サイ(7月日フィル)が順位をつけ難い(全く違うタイプなので)。
来日組。行ったのは4つ。
デュトワ=フィラデルフィア管、ギャルド吹奏楽団、メータ=イスラエル・フィル、ヤンソンス=コンセルトヘボウ。
これも順位は付けられないですね。強いて言えばメータ=イスラエル。NHKホールでなければぶっちぎり1位間違いなかったのだが…。
サロネン=フィルハーモニアを聴けていたらどうなったか分からないが。
海外のオーケストラを聴くというのは、自分の感性にない部分を必ず教えられることになるので、どんなものであれそれなりに興味深い。
器楽・室内楽。
今年は少なかった。というか、今年は、オーケストラが多すぎ。
来年はもう少し比率を増やしたいものだ。
なんといってもハインツ・ホリガー師でしょう。
思い出して印象に残っている方は、ピアノ三浦友理枝、ヴァイオリン漆原啓子といった方。
サクソフォン。
今年は印象に残ったものが例年になく多く、嬉しいことだ。
生ける伝説、武藤賢一郎。
デイヴィッド・マスランカ、レクチャーリサイタル。コンサートというより、何かの儀式に参列したような気分。
雲井雅人。ああ、だからオレはサックスを吹いているのだな、ということがよく分かった。
ティモシー・マカリスター。全ジャンルを通じて今年最も驚きの演奏家、と言っていいかも。
フレデリック・ヘムケ。これは後々まで語り継がれるものとなるだろう。
というところでしょうか(年内中のupに間に合わせるため急いで書いた。後日補筆するかもしれません)。
来年もたくさんの出会いがありますように。
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