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2010.11.14

プレヴィン、N響、場外ホームラン

image - NHKSO, 101113NHK交響楽団 第1685回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)

武満徹/グリーン
ガーシュウィン/ピアノ協奏曲ヘ調
プロコフィエフ/交響曲第5番
 指揮・ピアノ:アンドレ・プレヴィン
 (コンサートマスター:堀正文)

13日の続き。
5時で練習が終了した後は、NHKホールへ向かう。
五反田で山手線に乗り換え、渋谷ではなく、ひとつ先の原宿で降りる(そのほうが道がすいているので早く着くのだ)。

81歳の名匠プレヴィン、1年ぶりのN響定期への登場。
相変わらず脚が悪そうで、杖とかは使っていないものの脚を引きずりながらゆっくりとステージに登場、指揮台の上の椅子に難儀そうに腰かけると、両腕をぱっと前に伸ばし、丁寧にカウントを取って振り始める。

前半2曲はこちらの集中力が追いつかず、ノーコメントとさせていただきます。
弾き振りのピアノは反響板なしの縦置きで、プレヴィン氏の弾きっぷりがまたマイペースで泰然たるもので、このNHKホールのような大きな会場ではあまりにも音が飛んで来ない。
後日放送で観たほうがディテールはよくわかるかもしれない。

しかし最後のプロコフィエフは凄かった。
プレヴィンの指揮もオーケストラの反応も、いつもどおり冷静沈着で的確なんだけど、出てくる音の「深み」が違う。
第1楽章が始まった瞬間から、何かただごとでない雰囲気を感じる。
楽章の最後などで、強烈なクレッシェンドをきかせるんだけど、ここが頂点か、という更にその先のダメ押しのクレッシェンド(音が全く乱れない!)に、息を呑む。
このダイナミックレインジの大きさは、放送では果たして捉えられているのだろうか?
N響の演奏で、こんなふうに「うおおおっ、これは!」という、尋常でない聴後感を感じたことは、思い出しても数えるほどしかない。
終演後は爆発的なブラヴォーの嵐。

この曲目(コンチェルト以外)と、ほぼ本日のメンバーで、N響は来年3月の北米公演に行くことになるそうだ。
コンマス堀、トップサイドにマロさんを配し、管のトップ陣もほぼ全員団員で固めた(ファゴットのみOBの岡崎さんだったが)万全の布陣は、いかにも「海外公演シフト」という趣。
考えてみたら、プロコフィエフというのは昔からN響の「勝負プログラム」であった訳で。
デュトワ指揮での「世界デビュー」(Deccaへのレコーディング)も、「6番」だった。(このときのデュトワは、アマオケ並みの厳しいトレーニングをN響に課したという。)
よろしい、N響の皆さん、アメリカの連中に、日本のオーケストラが到達し獲得した「力」を、見せつけてやってくださいよ。

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