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2010.10.06

ザ・フルート・カルテット

週明け早々から、2日連続のコンサート通い。
充実した1週間の始まりだった。
まずは月曜日(4日)のこと。

THE FLUTE QUARTETTHE FLUTE QUARTET(杉並公会堂)

ショッカー/妖精
ボザ/夏山の一日
ケーラー/大四重奏曲ニ長調
シューマン(神田寛明編)/子どもの情景
ショパン(神田寛明編)/別れの曲
プッチーニ(斎藤和志編)/ラ・ボエームより
 相澤政宏(東響)、神田寛明(N響)、斎藤和志(東京フィル)、柴田勲(日本フィル)

フルート吹きの友人(よくオーケストラ系コンサートの招待券とかを回してくれる半業界人の方だ)に誘われて行ってきた。
たまにこうしてよその世界を覗き見するのは、それはそれでたいへん興味深い。
東京のオケフルート界のトッププレイヤー4人による、10年以上の歴史を持つ名カルテット。
ザ・フルート・カルテットとは、なんという大胆かつ直截なネーミングだ。
たった4人で、キャパ1000以上の杉並公会堂の客席をそこそこ埋めていたのはさすが。

それにしても物凄いまでのアンサンブルだった。
あのイントネーションの統一ぶり。
実は前半、普通のフルート4本によるオリジナル曲のステージでは、かなりの時間記憶を失っていた。
あまりによく居眠りしたので、隣席のやはりフルート吹きの方に苦笑されてしまったほどだ。
とにかくあまりにも溶けあった、あまりにも美しい響きと(純音に近いフルートのような楽器の音の完全に響いた和音というのは、ひたすら耳に快感だ)、オリジナル曲ならではの破綻のない音楽の運びもあって、気持ち良すぎて寝てしまった、というか。
今日と同じ程度の睡眠不足モードでサクソフォンやオーケストラを聴いたとしても、編成や曲自体に対する関心がもっとあるので、ここまで寝ることはない。

後半になったら、アルトやバス、巨大な4の字型のコントラバスフルートまで繰り出しての音色のバリエーション、アレンジ物による曲のバラエティも増したせいか、居眠りもせず(笑)ちゃんと聴けた。
「子供の情景」はサクソフォンアンサンブルでも出来そうだな(実際、中のいくつかは編曲されて出版されている)。
劇中の名アリアをひとり1曲ずつ堂々と歌い上げた「ラ・ボエーム」のセレクションは圧巻だった(管の振動が目に見えるかのような、斎藤さんのコントラバスフルートでのアリアがまた凄かった)。

実は自分の本番が近いもので、何かサクソフォンカルテットで演奏や企画をする上で参考にできることはないかと期待もしていたんだが、これはハッキリ言って参考にはなりません。
上手すぎて参考にならない、というか、4人全員が「完成された音楽家」である、という前提がそもそも私たちアマチュアとはまるで違うので、参考になりようがないのだ。

ちなみに、いわゆる一般的なアマチュアプレイヤーの中で、自分の「音楽」をちゃんと持っている人、「音楽家」と呼ぶに値する人、というのは、ほとんどいないと思う。
皆無、だとは思いたくないけれど、少なくとも私の周囲にいる方々だったらたぶん9割以上は、そうではない。
「楽器吹き」としてそこそこのレベルにいる人、楽器を扱う技術に関してそれなりに高いものを持っている人だったら、ある程度の数はいるけれど。
などということを言い出すと、じゃあ自分は?ってことになって墓穴を掘ることになるので、その話はこれ以上しません。
という訳で、いろいろ考えさせられましたわ。
この話は明日に続く。

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コンサート(2010年)」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
ドゥファイエ先生は、「奏者は自分の音楽を表現するのでなく、作曲家の通訳をするのみという謙虚さが重要」とおっしゃっていました。もちろんそれでも演奏家の音楽はでてくるものなのでしょうが。それを演奏家のクセというのでは・・・。

ご無沙汰しています。
また物議を醸しそうなものを書いてしまいましたが、コメントいただきありがとうございました。

それは仰る通りなのですが、私が言っているのはもっとレベルの低い話でして…
世の方々の多くは、楽譜をとりあえずそれっぽく「なぞる」ことしかしようとしない、それ以上は自分のすることじゃない(あとは指揮者や先生がどうにかしてくれる)、とでも思っている節がある、と感じてならないのです。

以前にも書いた「音楽とは、どこか『上』から降ってくるものだと思っている」ということと同じ根の話なのですが。

まあ、このへんはあまり突っ込んで書くと、それこそ「じゃあオマエは?」ってことになりますので、勘弁してくださいまし。

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