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2010.10.22

夕暮れの玉川上水にて

photo 国立音大講堂

20日(水曜日)。
仕事を午後半日休んで、いつもの青梅まで小さな用事を片づけに。
帰途、少し寄り道をして西武線玉川上水駅で降り、国立音大キャンパスに向かう。
国立音大ソロ・室内楽第84回定期演奏会を聴くことが目的(国立音楽大学講堂・小ホール)。
開場(5時半)の少し前に到着。閑静なキャンパス内は、すっかり夕暮れ色に包まれている。

20101020月曜日に続いてのサクソフォンアンサンブル(曲はグラズノフの四重奏曲)に、プーランクのピアノと木管の六重奏曲、ブラームスのOp.60のピアノ四重奏曲、アーノルドの金管五重奏曲という曲目。
ここの小ホールにははじめて入った(大ホールには16~7年前に一度入ったことがある)。
東京文化会館の小ホールのように、四角い室内の角に舞台があって、すりばち状に座席が取り囲んでいる。
実際、ここ国立音大の講堂は、東京文化会館と同じ前川國男の設計だそうだ。
直線部分の多いトラディショナルなデザインと煉瓦色の内外装は、決して「いま風」ではないけれど、素直に音楽に集中できる落ち着いた雰囲気があって、私の好きなタイプの会場だ。

グラズノフの演奏はとても良かった。
疵は皆無ではなかったけれど、効かせすぎではないかとも思えるほどの抑制の効いた雰囲気の中から、この作曲家ならではの沈んだ色調のロマンティシズムや、和声の微妙なうつろいを、確かに聞きとることができた。
グラズノフの四重奏というのは本当に「名曲」だなあとつくづく思った。まさに今の、秋色の季節にまことにふさわしい。
そしてまた、今日はピアノ、木管、弦、金管と様々な編成に混じっての出番だったけれど、(よくありがちな)サックスだけ異質な感じ、というものが無かったのも良かった。
18日の演奏会のプログラムに、下地先生がサクソフォンという楽器の「品格」、についてとても鋭い(厳しい)意見を書かれていたことを思い出した。「他の楽器との平和な関係をつくり出す『美しい音』」。
全体でひとつの「室内楽の演奏会」として、楽しめた時間だった。

音楽大学のキャンパスというのは、なんというか、良い場所ですね。
自分が在籍したわけでもないのに、こののびのびとした心地よさと、懐かしさ(のようなもの)はいったい何なんだろうか。
私もこういう場所で4年間を過ごしたかったな、と、今となっては率直に思う。
私自身は社会人になってからサックスを一からやり直したに等しい人間なので、実際にその年齢の頃はそんな可能性など一顧だに無かったけれど。
帰りの西武新宿線の上り電車も、すいていて大変よろしい(笑)

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