2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

« 伊藤康英校訂版・ホルスト1組、第2曲 | トップページ | 有村さんリサイタル2010 »

2010.09.25

秋、本番

つい先日までやれ32℃だ33℃だと言っていたのに、いきなり長袖どころか上着が欲しくなる肌寒さ。秋ですね。
東京の各オーケストラのシーズンも続々と始まる中、都響の定期公演も開幕。
6月のインバル師の「復活」以来(なんだかずいぶん昔のことのような気がする)の定期公演となる。

TMSO, 100924東京都交響楽団 第702回定期演奏会(サントリーホール)

シチェドリン/管弦楽のための協奏曲第1番「お茶目なチャストゥーシュカ」
ハチャトゥリアン/ヴァイオリン協奏曲(Vn:セルゲイ・ハチャトゥリアン)
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番
 指揮:アレクサンドル・ドミトリエフ
 (コンサートマスター:四方恭子)

今月の指揮者は1935年生まれ、サンクトペテルブルク響(テミルカーノフのサンクトペテルブルク・フィルの第2オーケストラ)の顔として有名な方。
ずいぶん前に日本フィルで聴いたことがあるけれど、印象は忘れてしまった。
気難しそうな顔をした、いかにもロシアの爺さん、という雰囲気だが、1曲めが意表を突いたモダンでチャカチャカした曲だったもんで、びっくり。モダンジャズのようなリズミカルなベース進行とドラムのブラッシュ・ワークの上で、オケの各ソロ楽器の超絶技巧(まさに!)が次々と繰り出される。
一時も止まらない9分間ののちに、これまた意表を突く急終止。すげー。大拍手。
初客演のオーケストラの最初の本番の1曲めにこういう曲を持ってくるというのは、この爺さん見かけによらず柔軟でポップな方かもしれない、と思った。振り方もとても軽いし。

2曲めのハチャトゥリアンは、私は(実演でもCDでも)フルート協奏曲として親しんでいた曲で、ヴァイオリンで聴くのはもしかして初めてかもしれない。
これ、ヴァイオリンの曲ですね、やっぱり。
ソリストは少年のような風貌の(1985年生まれ)アルメニアの若いヴァイオリニストで、作曲者とは別に親類縁者という訳ではないらしい。非常に鮮やかに、曲芸のようにヴァイオリンを弾く人だ。
アンコールに、アルメニアの作曲家云々と英語で何か喋った後、民謡的な雰囲気の、非常にゆっくりとした繊細な無言歌を弾いた。客席はしんと静まり返る。
どこかで聴いたような節回しだなあ…と思いながら聴いていたのだが、終演後のロビーのアンコール曲目掲示を見たところ、「コミタス作曲 アプリコット・ツリー」の文字が。
なんと、リードの「アルメニアンダンス・パート1」冒頭部分の元歌(「あんずの木」)じゃありませんか!
道理で聴いたことがある訳だ。今日の予期せぬ収穫。

メインプロはショスタコーヴィチの1番。
粗削りながら、この曲の核心に迫った演奏だった思う。
都響ではこの曲、ベルティーニやデプリーストといったその時々の看板指揮者の棒で聴いてきたけれど、それらのどれとも違う音がする。表面のモダンさを貫き通して向こう側まで行っちゃった、みたいな。
第2楽章のスケルツォなんか、まさに「鎌とハンマー」(「ソビエト連邦」ですね)、というイメージを思い浮かべる。
ショスタコーヴィチという人は、たった19歳で書いた音楽学校の卒業制作でもって、ここまで自らの感性と育った国や地域のありようといったものを作品の中に彫り込んでいたのか…と、改めて感心する。

ドミトリエフ=都響、俄然楽しみになってきた。
あともう1回、Aシリーズ(30日)はプロコフィエフの小特集。
先日の「ロメジュリ」もあって、ワタシ的にはちょうどタイムリーなところでもあり、なおのこと楽しみ。

« 伊藤康英校訂版・ホルスト1組、第2曲 | トップページ | 有村さんリサイタル2010 »

コンサート(2010年)」カテゴリの記事

都響」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 伊藤康英校訂版・ホルスト1組、第2曲 | トップページ | 有村さんリサイタル2010 »