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2010.09.27

非N響的N響…サー=ネヴィルA定期

NHKSO, 100926NHK交響楽団 第1681回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)

~シューマン生誕200年~
序曲、スケルツォとフィナーレ
ピアノ協奏曲(Pf:アンティ・シーララ)
交響曲第3番「ライン」
 指揮:ネヴィル・マリナー
 (コンサートマスター:篠崎史紀)

26日。
2回公演のAシリーズ定期の、普段は第1日(土曜日)を聴いているが、今月は日曜のほうへ赴く。

N響らしからぬ名演だった。
いかにもN響的な、どんな指揮者でもアンサンブルが崩れない演奏というのは、指揮者がやらかすことをオーケストラが組織的に「無視する」、ことによって成り立っていることを、ここ1年N響を継続的に聴き続けてきてなんとなく分かってきた(いつもそうだという訳ではないが)。
それだけN響というオーケストラ自体が持っているアンサンブル力というものが強靱である所以なんだけれど(私のようなアマチュアプレイヤーにはほとんど想像を絶するようなレベルの話だ)、そうやって出来上がった演奏というのは、要はコミュニケーション不全であるので、表面的には整っているけれどどうしても「冷たい」演奏になってしまう。
そのへんから、もしかしたら「プロの演奏は上手いけれど冷たい」、みたいなステレオタイプな意見というものが出てきちゃうのかな。

例えばアシュケナージという人は、そこを逆手に取って振っているのかもしれない、とも思う。閑話休題。

今日のN響はそうではなく、小さい事故や乱れはあろうが、マリナーという86歳の指揮者のやりたいことを丁寧に、献身的に実現しようとしているように、少なくとも私には聞こえた。
そこがやはり、良心の音楽家マリナーさんの人徳なんだろうな。
結果、特に「ライン」なんか大変なものでしたよ。重厚でありながら見通しの良い、ドイツ音楽の神髄、というか。
7月に下野さんと都響で似たようなプログラムを聴いて、それはそれで素晴らしかったんだけど、これに比べたら下野さんはやっぱりまだ若いなあ、と思った。
マリナーさんには「巨匠」という言葉はあんまり使いたくないけれど、でもこの人は間違いなく「巨匠」だ。

今日でN響のマリナー月間は終わり(あと地方公演が残っているようだが)。
終演後、指揮台上で女性楽員より花束を受け取っていた(月間最終定期の恒例)。
私としてはマリナーさんには是非もう一度都響の指揮台に上っていただきたいのだけれど、それはもう叶わない望みかもしれない。
それでも、どこのオーケストラでもいいから、マリナーさんの演奏は聴ける限り、一度でも多く聴きたいと思う。

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