真夏は続くよ
これからしばらくは、週末はリハーサル(練習)尽くしとなる。
この土日も、2日間で4つの練習会場を回った。
日曜日のこと。
午前は、先日立ちあがったばかりの大田祝祭バンドの、初回のパート練習。
といっても、まだ具体的に何をするべきかを誰もよく判っていない段階なので、とりあえず良い音を出しましょう、楽譜はきちんと、厳格に読みましょう、くらいしか言うべきことはない。
アマチュアプレイヤーの方々には、楽譜を受け取ったら「とりあえずみんなでやってみる」(あるいは「聞き覚えでとりあえず吹いてみる」)以前にまずするべきことがたくさんある、ということがあんまり分かられていないように思う。
よそのパートはどんな状態になってるんだろう、とちょっと心配になる。
音楽というものは、どこか高いところから降ってくるもの、だと皆さん思っているような気がする。
高いところ、というのは勿論比喩表現で、先生とか、指揮者とか、指導者とか、上手な先輩とか、そういう自分より上位にいる(と思える)人たち。
そんなことはなくて、音楽とは、「自分」が、今いる「ここ」から始めるものなんです。
まずは「自分」が意志を持って始めないことには、誰も代りにはやってくれません。お忘れなく。
午後は国立へ移動。
先々週に続き、一橋大学にて、水星響(プロコフィエフ/ロメオとジュリエット)のリハーサル。
酷暑と真夏の日射しは2週間前の初参加のリハーサルと何も変わりなく、ふらふらになりつつ到着。
正味1時間15分ほどのリハーサルは、てきぱきと無駄なく進む。
勿論、細かく突っ込めば時間はいくらあっても足りないものだから、この時間内で何をするか(あるいは、何をしないか)というところに、指揮者とオケ間の思惑が垣間見える。
快い緊張感のなか過ごす。
小さなソロだけれど、これが果てしなく難しい。
正直、自分で吹くまでは、ここまで難しいとは思っていなかった。
移動途中でリードを買いにドルチェ楽器に寄ったところ、偶然T尾さんにお会いしたのでこの(ロメジュリ)話をしたら
「いや、アレは難しいよ、」
と仰っていたので、プロのかたにとってもやはり難しいらしい、ということが分かって少しホッとする。
あと2週間。もう少しじたばたしてみます。
なんでもいいけどもうちょっと涼しくなってくれ。
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Thunderさま
オケも新シーズンが始まりましたが、ご自身の活動もお忙しそうで羨ましい限りです。
>音楽というものは、どこか高いところから降ってくるもの、だと皆さん思っているような気がする。
そうですね~。アマチュア合唱団には特にその傾向が強いと思う合唱団員です。指導者が教えてくれる、パートリーダーがなんとかしてくれる、などなど。
驚かれるかもしれませんが、上手い合唱団でも楽譜が読めない(どれがドで、レで、というレベルで読めない)団員が普通にいる状況だったりします。なので、少しは、仕方がないのかなとも思います。
でも、自分で考えて音をだすようになると、楽じゃないけど、ずっと楽しい。。。だから頑張ろうよ、って思います。
投稿: yunnan | 2010.09.10 01:08
>yunnanさま
合唱でも合奏でも、「全体」の一部になることの快感、というのはあるんだろうな、とは思います。
でもそれは「音楽」の素晴らしさとは違うんだよ、ということはなかなか分かられにくい、のかもしれません。
分かられにくい、けれど、分かってくれる人には分かってほしい、と思うので、言い続けなきゃならない。
コメントありがとうございました。
たいへん嬉しいコメントでした。
投稿: Thunder | 2010.09.12 00:49