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2010.09.06

「アルペジョーネ」・ソナタ

この夏に買ったCDを軽く振り返っておきます。
まずは第一弾。

Arpeggione Sonate

シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ、弦楽五重奏曲(Fuga Libera
 N.Deletaille(アルペジョーネ、チェロ)、P.バドゥラ=スコダ(フォルテピアノ)、ロザモンドSQ

現代ではチェロ、ヴィオラ、フルート、そしてサクソフォンといった楽器で演奏される「アルペジョーネ・ソナタ」という曲は、当初、今では廃れてしまったアルペジョーネという楽器のために書かれたということは、この曲をご存じの方なら知っていることと思うけれど、これはこの曲を実際にアルペジョーネを使って演奏した、珍しいCD。
なんと、バンドジャーナル(先日ブログ記事にした、ホルストのスコアが付いていた号)のディスク・ガイドのページに載っていたのを見て知ったのだった。
バンドジャーナル、深いなあ、と驚嘆。
いくら管楽器でもよく演奏される曲目とはいえ、普通にバンドジャーナルを読むような一般的な吹奏楽関係者のうち何人がこのCDに興味を持つだろうか、と考えるとかなり心許ないところはあるけれど、それでも読者層に迎合せずレベルの高い情報を提供する、という姿勢は昔から変わらずこの雑誌にあったもので、見習うべきところだと思う。
実はわりと以前に出たCDのようで、検索してみるとこれを聴かれた方のブログ記事等がいくつかヒットする。

Arpeggione
アルペジョーネというのは、こんな楽器(当CDブックレットより)。

ギターのようなフレットが付いた小型チェロという趣で、両膝に挟んで弓で弾いて音を出す。実際に「ギター・チェロ」と呼ばれることもあるらしい(写真のフレットの位置がガタガタしているように見えるのは、調律が等分平均律でないため)。
弦は6本で、調弦は下からE-A-D-G-B-E。そう、ギターと全く同じである。
チェロはC-G-D-Aだから、最低音がチェロより長三度高い。
たしかに、聴いているとちょうど、テナーサックスに対するCメロサックスのような素朴さと音の軽さがある。
演奏者のDeletaille(元記事では「ドルターユ」という表記)という人はベルギーの方で、アルペジョーネの復元・演奏の第一人者だそうだ。確かにとても「廃れた楽器」とは思えないようなたいへん見事な演奏だと思う。
カップリングの長大な五重奏曲には、モダンチェロに持ち替えての参加。
箏みたいな古めかしい音で伴奏の1820年製フォルテピアノを弾くのは、度々の来日で日本でも馴染み深いウィーンの名手バドゥラ=スコダ。
「アルペジョーネ・ソナタ」は私もいずれサックスでやってみたいと思っているので(楽譜もフルモー版を入手済)、たいへん興味深くも参考になる演奏だった。

バンドジャーナル誌上のコメントでは、佐伯という人が「この楽器の解放弦の響きを、シューベルトがいかに効果的に利用していたのかがわかって面白い」と書いていたけれど、正直なところ私には、どれが解放弦の音にあたるのかよく分からなかった。
というか、フレットというものの存在は、すべての音(指で押さえた音も)を解放弦と同じような状態で響かせるためにあると思うんだけど。

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コメント

はじめまして。アルペジョーネを復元、製作しています。ドルターユとは友人です。
Arpeggione playing, "Song of the Birds", OK_model, Jun 26. 2009

http://www.youtube.com/watch?v=ro8Zm1N-Gfw

コメントありがとうございました。
Okumura様のサイトは、このエントリを書いたときの調べ物の際に偶然訪れ、いろいろと参考にさせていただきました。今更ですがありがとうございます。

動画拝見しました。
なるほど、「ギター・チェロ」とはよく言ったものですね!

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