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2010.09.17

サー=ネヴィル86歳、東京に現る

NHKSO, 2010autumnNHK交響楽団 第1680回定期演奏会[Bプログラム](サントリーホール)

チャイコフスキー/幻想序曲「ハムレット」
サン=サーンス/チェロ協奏曲第1番(Vc:アルバン・ゲルハルト)
ブラームス/交響曲第1番
 指揮:ネヴィル・マリナー
 (コンサートマスター:堀正文)

久しぶりにサントリーでN響定期を聴く。
一回券の入手至難なN響のサントリー定期だけど、わが敬愛する真の巨匠、サー=ネヴィルの出番とあらば是非聴きたかった。
発売日に電話をかけまくってチケット(B席の隅っこ)を確保するという行為に出たのが7月の終わり頃。
楽しみにしておりました。

最初の「ハムレット」は、マリナーにしては珍しくも?粗削りで激情的な音楽であり演奏だった。
しかしサントリーホールの席でこの音を聴くと、N響は音がでかい、ということがよく分かる。
サントリーで聴き慣れた他の東京のオケが同じような演奏をした場合の、3割増しくらいの音量が聞こえてくる。
NHKホールのような大きな会場を本拠とするオーケストラならではのことだろうし、そのダイナミックレインジのデフォルト値の大きさが、メジャーオーケストラとしてのN響の基礎力を担保しているように思える。

しかし、メインプロのブラームスは意外にも、控えめな、と言ってよいような流麗で抑えた雰囲気で始まった。
音量も、なんだか急に小さくなったような感じ。
しかし、やがてそこから、抑制されたスタイルから滲み出てくる真の名匠の音楽、とでもいうべきものが聞こえ始める。
これですよこれ。
これこそがサー=ネヴィルの音楽だし、N響が海外の往年の名指揮者の下でのみ出すことのある音だ。

しかし、マリナーという人に「巨匠」という言葉は不似合いだとも思う。
「巨匠」という近寄りがたい存在ではなくて、マリナーという人は徹頭徹尾、音楽的良心のかたまりのような人だから。
自らもオケマン出身であるマリナーは、86歳(1924年4月15日生まれ)となった今も、昔と変わらず、決して器用とはいえない棒で、オーケストラと共に誠実に音楽を奏でることだけに専念しているように思われる。
歳をとるってことは、そんなに悪いことじゃないな、と、マリナーさんの姿を見ていると思う。

86歳のサー=ネヴィルは、とっても元気だった。
どうかいつまでもご活躍されんことを願う。
今月、あともう1回(定期会員になっているAシリーズで)聴く予定。

そうそう、2曲めで端正なサン=サーンスを弾いたソリストのアルバン・ゲルハルト(1969年生まれ)が、ブラームスで何気なくチェロの一番後ろのプルトに入って弾いていたのが微笑ましかった。

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