ドヴォ8祭り再び
読売日本交響楽団 第 529回名曲シリーズ(サントリーホール)
シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番(Vn:ジョセフ・リン)
ドヴォルザーク/交響曲第8番
指揮:テオドール・グシュルバウアー
(コンサートマスター:藤原浜雄)
26日(木)の覚書。
読響の夏の名曲シリーズに行ってきた。
読響のこのシリーズ、他のオーケストラの同種のシリーズは休みとなる8月にもちゃんと開催されるのが嬉しい。
なんだか久しぶりのサントリーホール。夏休みの登校日のような気分というか(ちょっと違うけど)。
来年は8月は残念ながらやらないみたいだが(読響は2011/2012年シーズンのスケジュールがもう発表になっている)。
グシュルバウアーという指揮者、むかし見たことがあるような気がする、と思ったら、1985年のストラスブール・フィルの来日公演以来だった。
もう25年も経つのか。しかし見た目は昔とそんなに違う印象がない。
長身で、決して器用とは言えないと思うけれど非常にプラクティカルな棒を振る人だ。
シューマンがとても良かった。
とても繊細な音色で、シューマンならではの和声の歪みのようなものまでもが美しく再現されていた。
以前に読響に来た時もとりあげていたようなので、きっと得意な曲なのだろう。
2曲めのソリストのジョセフ・リン。初めて聴いたけど中国系の方のようですね。清潔で好感の持てる演奏。
日本語で「バッハの、Cメイジャーのソナタ、の、2楽章、ラルゴ」と言って弾き始めたアンコールも素晴らしかった。
あんなふうに自然な、(良い意味で)なんていうことのない演奏を(自分も)したいものだが…
メインプロはドヴォルザークの8番。
5~6月に立て続いたドボ8祭りの、時を置いて久々の延長戦。
忍野八海の出口池みたいなもんか(何を言ってるのだ)。
この曲を実際に演奏した記憶はだいぶ遠くなって来ているけれど、改めて、いい曲だと思った。
どんなふうにやってもこのように「良い曲だ」、と聴く人に思わせることのできる名曲って、実は少ないかもしれない。
アンコールにモーツァルトの「魔笛」序曲。
メインプロの大編成そのままでの、シンフォニックで重厚なモーツァルトだった。
こういうスタイルの演奏はいまやあまり聴けないので、新鮮だったかも。
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