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2010.08.12

8月12日に

今日は日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に落ちた日。
時はお盆。あれからもう25年が経つのか。
ちょうど5年前の今日、かつて7年間在籍した古巣バンドの副団長だった友人が急逝したという連絡を受け取った。
熊本へ飛ぶために、バスを羽田空港ターミナルでまさに降りようとしていた時だった。

Liberation
David Maslanka / Liberation(Brain Music

今日の日に聴く音楽としては、とりあえずこれしか思いつかない。
この3月に来日した、吹奏楽の分野で有名なアメリカの作曲家、デイヴィッド・マスランカ(1943-)の作品集。
日本からの委嘱作品「リベレーション(我を解き放ち給え)」の世界初演、そして、大作「アルトサクソフォンとウィンドアンサンブルのための協奏曲」の日本初演、本年3月14日愛知県岡崎市での、それぞれのライブ録音。

凄い音楽だ。
「宗教的」、あるいは「宗教的なものを題材とした音楽」と言ってしまうのは簡単だ。
しかし、こんなふうに人間の生と死を瞬きもせずに見つめ通すような音楽は稀だし、しかもその上に、生きている人間が「死」を思うのではなく、「死」の側にいる者が過ぎ去った生を観照するような絶対性と逃げ場の無さを持った音楽というのは、更に稀だ。

「協奏曲」は、管楽器のためのコンチェルトとしては尋常でない、40分を超える長さ。
とても不思議な音楽で、聴き返すたびに違う相貌が現れてくる。
予想外に聴きやすくもあり、かと思うととてもアイロニカルな面を発見したり。
ときにとても難解なときもあるが、決して聴く人を突き放すところはない。
曲を創った人、演奏する人の「人間性」と絶対的不可分に結びついており、そういう面での妥協の無さがまた厳しさをいや増しているんだけれど。

ソリスト雲井雅人さんの畢生の演奏、である。
地獄巡りの果てに辿り着いた、曲の一番最後のピアニシモの中音ド#の音の美しさが、たとえようもない。
さすが雲井さん。

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