集中リハーサルdayその2
日曜日。
今般、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」のエキストラで乗せていただくことになった、水星交響楽団のリハーサルに初めてお邪魔する。
残暑厳しい日射しの下、国立駅を降り、並木道をくぐって会場の一橋大学へ。
昨年の「家庭交響曲」(R.シュトラウス)のリハーサルでも何度か通った、サークル棟4階の音楽室。
中学や高校の教室くらいの部屋に、80人以上(と思われる)のメンバーが鮨詰め状態で並び、自分の席に辿り着くまで一苦労。
冷房ももはや殆ど効いておらず、次回も今日みたいに暑いようならウチワは必需品であろう。
ほぼ通し練習だけだったこともあり、今日のところは様子見モード。
ほとんど知っている人のいない、しかもオーケストラの中にサックスなどという楽器を持って一人で乗り込んで行くのはただでさえ緊張するうえ、バレエ全曲版からの抜粋なので、休みのカウント等が馴染んだ組曲版と微妙に異なり、ちょっと混乱させられる。次回までにもう少し突っ込んだ予習が必要。
指揮者の斉藤先生自らの脚色によるナレーション入り(本番も)。これは楽しく聴けるものになりそうだ。
チラシが手に入らなかったので、詳細告知は次回にて。
いったん帰宅、楽器をバリトンに持ち替えて、夜は地元のアンサンブル練習へ。
会場の最寄り駅が京急の穴守稲荷という、東京の城南地区に住んでいる人でもなければイメージ不可能な地名だろう。
たまたまSATBの4人がうまいこと集まり、私以外の3人はカルテット初心者で、出てきた楽譜がモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム」などという、Saxカルテットの導入にぴったりな曲だったこともあり、ほとんど私が練習を仕切る形になってしまった。
昔、「アヴェ・ヴェルム」の練習をフルモーに立ち聞きされた話は、こちらに書いたことがある。
練習を仕切ったり、「こうしなきゃいけないんだよ」と説いたり教えたり、というのは私は特に好きなわけではないし、得意でもない。
でも、どうしても立場上、そうせざるを得ない場面に遭遇することはよくある。
そういう場合、人にものを教える以上は、絶対に的を得ていなければならない、と私は思っている。
特に、若い人に的外れなことを教える、というのは、犯罪的行為である。
世の中には、単にその場での自分の立場の相対的優位を確保するために、むやみに人に「教えたがる」人がいるけれど、私自身が若い頃そういう人の被害者だったこともあるので、それは是非撲滅したいものだと考えている。
10時に終了。
長い1日だった。
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