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2010.07.12

シューマンの日

TMSO, 100711東京都交響楽団 東京芸術劇場シリーズVol.78
作曲家の肖像「シューマン」

謝肉祭(ラヴェル編)
ピアノ協奏曲(Pf:ジャン=マルク・ルイサダ)
交響曲第3番「ライン」
 指揮:下野竜也
 (コンサートマスター:四方恭子)

そして今日(11日)。
17時から家の近所のスタジオを個人練習用に予約してあったので、楽器を担いで池袋へと出る。
都響の芸術劇場シリーズは毎回一人の作曲家の個展で、今回はシューマン。
全席完売の盛況。

まあ、なにしろ下野さんなので、重苦しいシューマンにはなりようがない。
冒頭は最近よく聴く、ラヴェル編曲の「謝肉祭」抜粋。
「展覧会の絵」みたいな、ラヴェルの才智が溢れる、という編曲ではなく、ドリーブのバレエ音楽のような明るくトラディッショナルな雰囲気で始まる。
「ピアノ協奏曲」のソリストは、ジャン=マルク・ルイサダ。
ピアノが珍しくもヤマハだった。(知らなかったが、この人有名なヤマハユーザーなんですね)
ルイサダいいですね。私の好きなパリ音楽院系のピアニストたちに共通する、明晰で透徹したテクニックとオルゴールみたいな高音域の繊細なソノリテを持った方だ。
アンコールに、シューマンの「蝶々」を弾き始めたもんで、びっくり。エエッ、ぜんぶ弾いちゃうつもりなのか…?(手元のCDだと演奏時間14分。楽章の区切り等は無し)
…本当に全部弾いてしまった。今日みたいなシューマン・プロだったら、アンコールは「トロイメライ」あたりで無難に済ましちゃうのが普通だと思うけれど、サービス精神旺盛というかなんというか。
楽譜を置いていて、下野さん自ら脇に座って譜めくりを担当(これも珍しいことに、本プロのコンチェルトから楽譜を置いて、外人さんの女性の譜めくりの人を従えて弾いていた)。微笑ましいというか、滅多に見られない楽しい風景だった。
という訳で、2時開演だったが、前半終了時点で既に3時10分過ぎ。

後半は「ライン」。
素晴らしい「ライン」だった。
シューマンという人の、人生で一番希望と充実にみちた時期を、そのまま音楽に映したかのような活力と意欲にみちた、そしてこの上なくひたむきで良心的な演奏だった。
下野さんはこの「ライン」という曲が好きなようで、過去にもいろいろなオケでよくとりあげており、私も実は三度めくらいに聴くんだけど、ああ、こういう演奏がしたかったのね、ということが初めて納得が行ったと思った。
音楽はこうでなくちゃいけない。というか、これ以上のものは要らない。
これ以上に特別な感動とかなんとかは、オマケみたいなもんで、そればかりを追い求めては逆にいけない。
オーケストラもすばらしい熱演で、特にホルンいい音してたなー。

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コメント

非常にいい音楽会でしたね。
ところで、ラインを弾き終わった後に楽譜が一枚。
下野さんと矢部さんがごそごそと話していた様子ではアンコールが用意はされていたんだけど、時間が押してたんで割愛されてしまった様子でした。

ま。それでも、大満足だったんですけどね。(≧∇≦)

以前「日フィル同期入会」でコメントさせて頂いたyunnanです。広上&サイ&日フィル、下野&ルイサダ&都響と、両日素晴らしい音楽会!プログラムも演奏の出来も秀逸で、サイとルイサダの凄い才能を生で堪能という、贅沢な週末でした。
ルイサダはNHK教育に出演したせいで、勝手に優等生的なイメージを持っていましたが、フレーズの作り方は相当あく(?)が強いとお見受けしました。それに負けてない都響も凄い。
ライン、ホルン絶好調でしたね。下野さんが、拍手で立たせたとき、西條さんが「おれ?」って謙遜した顔してました。
下野さんは「これは、良い曲だねぇ」としみじみ思う、そんな音を毎回聴かせてくれるので好きな指揮者の1人です。
ホントに、良い週末でした。

あ、やっぱりオケのアンコールも準備されてたんだ。
演奏されなかったのはまあ、仕方ないですが、いったい曲は何を用意していたのか気になります。当然シューマンの作品でしょうけれど。

>yunnanさま
コメント有難うございます。局所的に同じ行動を取られていたのですね。そういう人は他にも結構いそうな感じがします。
ルイサダさん濃いソロ弾いてましたね。下野さんが丁寧すぎるくらいに丁寧にバックを付けていたのが印象的でした。

く〜っ! チラシをもらい忘れましたぁ〜。

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