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2010.07.28

阪やん、生誕百年

先日届いた、日本サクソフォーン協会の会報「SAXOPHONIST」を読んでいる。
分厚く、充実した内容。
よくも悪くも読み応えがある。(しかし自分で言っておいて何だが、悪い読み応えというのはあるのだろうか?)
ふた昔前くらいの会報といったら、2年に一度くらいしか来ないし、内容も「やっとのことで誌面を埋めた」、というのがありありとわかる状態だったから、隔世の感があるというものだ。
ある社会の構成人員の層が厚くなる、というのはこういうことか、と実感する。

ワタシも何か書かないか、と誘われたことがない訳じゃないんですが。
どうもああいうまとまった文章を書くのは、ついつい構えてしまうので好きじゃないし、苦手だ。
私が文章を書いているのは、書くことが好きだからでは全然なくて、自分が読みたいと思えるような文章を世の中に存在させたい、という欲求や願望のあらわれだと思っている。
そして、頼まれて書いた文章というのは、どうしてもどこか固くなってしまい、「自分が読みたいと思えるような文章」にはなりにくいことが自分でも分っているから、あまり気がすすまないのです。

単なる挨拶文とか、技術だけで書ける文章だったら、自慢じゃないが早いんですけどね。

さて、前号から付くようになった「付録CD」。
今号は、私自身はほぼすべて客席で聴いた昨年暮れのフェスティバルの記録だが、生誕百年を記念してボーナストラックとして付いている、日本サックス界の開祖にして日本サクソフォーン協会初代会長、阪口新先生(1910-1997)の録音に注目する。

見たところ相当に古そうな録音。2曲め(入野義朗「7つの管楽器のためのディヴェルティメント」)の、鈴木清三Ob、北爪利世Cl、戸沢宗雄Fg、金石幸夫Tp(幸男は間違い)、奥元朝Hn、嶋昇Trb(!)という演奏メンバーからして、間違いなく1960年より以前のことだ。
それにしても、あの「阪やん」が、この時代に十二音技法で書かれた現代曲にこんなふうに果敢に取り組んでおられたというのは、なんだかすごい。
もっとも、考えてみたら黛敏郎の「スフェノグラム」のようなほとんど図形楽譜みたいに書かれた曲だって、阪口先生が初演している訳だから、演奏家というものをあまり固定的な目で見てはいけないのかもしれない。
(追記:「スフェノグラム」という曲自体は、図形楽譜ではなく通常の記譜法。)

ということですが、阪口先生の本領というか、いかにもなスタイルの演奏をお聴きになりたいのでしたら、こちらのエントリへどうぞ。
以前から当ブログを読まれているのでしたらご存じの方も多いと思いますが、当ブログ内で最も長いことコンスタントに訪問者の数を記録しているページです。
また、阪口先生の書かれたエッセイを、こちらのエントリにて読むことができます。
この文章のスタイル、私は好きですね。
(追記)阪口先生著「サクソフォーン教則本」(黄色い教本)は、こちらに画像あり。

199308

生前の阪口先生と一緒に写っている貴重な写真。
1993年夏、セルマージャパン主催のサクソフォンキャンプ(於・越後湯沢)の夜のパーティにて。
真ん中の人は誰だったか忘れてしまいました。もしこれをご覧になっていたら教えてください(笑)

autograph

「ラクール」の扉に、サインを戴きました。

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