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2010.07.10

フランスの大地の歌

YNSO, 100708読売日本交響楽団 第 528回名曲シリーズ(サントリーホール)

ハイドン/オラトリオ「天地創造」より 序奏
ヴァレーズ/砂漠
マーラー/交響曲「大地の歌」
 Alt:エカテリーナ・グバノヴァ
 Ten:ミヒャエル・ケーニッヒ
 指揮:シルヴァン・カンブルラン
 (コンサートマスター:デヴィッド・ノーラン)

8日(木)。
今日もサントリーホールへ。
読響の新しい常任指揮者、フランス人シルヴァン・カンブルランの登場。
4月の就任披露シリーズは聴けなかったので、私は就任後はじめて聴くことになる。

読響のこのシリーズは名曲コンサートという位置付けのはずだけど(先月なんかまさにそう)。
今月はまた一癖ある曲目なことで。
ハイドンの「天地創造」の序奏(天地開闢前の混沌を表している部分)と、初演時には「春の祭典」以来の大騒動になったという問題作、ヴァレーズの「砂漠」を、続けて演奏。
こうして聴くと、200年以上前のハイドンの前衛性に、改めて驚くことになる。
そして、1950年に初演されたという「砂漠」を聴いて、いわゆるゲンダイオンガクというものがこの60年間、なにひとつ進歩していないということも、痛々しいほどに実感させられることにもなる。
どうやら、最後にもう一度「天地創造」に戻ったらしいのだが、「砂漠」の途中で気持ち的に失せて居眠りしていたため気付かなかった(苦笑)

こういう、かけ離れた時代の音楽をコンサートで続けて演奏する例というのは、実は結構ある。
クリスティアン・アルミンクの新日本フィル音楽監督の就任演奏会では、モンテヴェルディのマドリガルの後にアタッカでマーラーの3番に突入していたし、ダグラス・ボストック指揮の佼成woの演奏会で、バッハの「マタイ受難曲」の中のコラールに続いて伊藤康英の「ぐるりよざ」が演奏されたということもあった(どこで曲が替わったのか分からなかった)。
時代を超えた共通する人間の感性のありようを探り、見出すのは、クラシックの音楽家の使命のようなものであるから、そのような探究心には私は大いに共感する。

休憩後はマーラーの「大地の歌」。
馴染んでいる読響のサウンドとは明らかに異なる、繊細で重心が高くきらびやかな、各パート(木管、ホルン)がそれぞれ独自の存在感で音を立ててくるような響きを聴くことができた。
テノール歌手の声が潜り気味だったのは、声量の問題ではないと思う。

やっぱりカンブルランという人はフランス人だなあ、と、こういうオーケストラのサウンドを聴くと嬉しく思う。
とても楽しみな方向性だ。
考えてみたら私は、フランス人シェフを戴いたオーケストラには今までも常に共感し応援してきた。
パスカル・ヴェロの在りし日の新星日響とか。都響だってもともとはジャン・フルネ師のオーケストラ、という認識でスタートしているし。
読響にもひとつ期待しちゃいましょう。
とりあえず今月はもう1回聴くのが楽しみ(今度は全フランス音楽プロだぞぉ)。

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