ドヴォ8祭りその2
NHK交響楽団 第1676回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲(Vc:デーヴィッド・コーエン)
同 /交響曲第8番
指揮:ウラディミール・アシュケナージ
(コンサートマスター:堀正文)
土曜日の2本め。
先週の日フィルと全く同じ、ドヴォルザーク特集プロ。
久しぶりに見るアシュケナージの指揮。
せかせかと舞台に出てきて、せかせかと棒を振る小柄なおじさん、という印象なのだが。
アシュケナージ悪くないじゃん、というのが本日の正直な感想。
みんなが言うほど悪くないよ。
この「みんな」、というのには、昔の私自身も含まれる。
オーソドックスの極みで、目先の変わったことは何もなく、楽譜に忠実で曲の大きさをきちんと伝えてしかも細部までちゃんと「歌」があるのだから、文句の言いようがないというものだ。
昔持った悪い印象というのは何だったんだろうか。
これを聴いていると、ドボ8って簡単な曲なんだなあ、と思えてしまう(苦笑)。
根津さんの日記によると、練習(リハーサル)は1日半しかしていないそうだ(本来のリハーサルは2日取ってあったが、初日は午前中だけで終わったと)。
いくら弾き慣れている名曲だからとはいえ、こんなに的確に、最大のパフォーマンスを最小の手間で実現する手際のよさには、率直に感嘆します(今日のN響、フルートとオーボエとトランペットのトップがエキストラもしくはテストメンバーだったり、必ずしもベストな布陣とは言い難いのに)。
前半のソリスト、デーヴィッド・コーエンは、1980年ベルギー生まれ、フィルハーモニア管の首席チェリストだった方だそうだ(現在は離れているようだが)。
技術レベルといい、演奏の自在さといい、オーケストラ奏者という範疇を完全に超えている人だと思った。
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