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2010.05.15

シェイクスピアをめぐって

Emma Kirkby, 100513Shakespeare in Love~エマ・カークビー&ロンドン・バロック(王子ホール)

ジョン・ジェンキンズ/ファンシーとエア
ロバート・ジョンソン/五尋の深い海の底に(『テンペスト』)
同 /蜜蜂の吸う蜜吸って(同)
ジョン・ウィルソン/持って行け、その唇を(『尺には尺を』)
ヘンリー・パーセル/三声のソナタ集より 第4番
同 /「妖精の女王」による組曲(『夏の夜の夢』)
アルカンジェロ・コレッリ/トリオソナタOp.1-12
アントワーヌ・フォルクレ/ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のためのコンセールより
トマス・オーガスティン・アーン/4つのシェイクスピア・ソング
 来たれ、死よ(『十二夜』)~怖れるな(『シンベリン』)~教えてちょうだい、浮気心はどこに宿るの?(『ヴェニスの商人』)~アリエルの歌(『テンペスト』)

エマ・カークビー(Sp)
ロンドン・バロック~イングリット・ザイフェルト、リチャード・クヴィルト(Vn)、チャールズ・メドラム(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、スティーヴン・デヴィーン(Cemb)

(私にしては)めずらしいコンサートを聴いた。
シェイクスピア劇の劇中歌に、シェイクスピアの同時代や少し後のバロックの時代の作曲家が曲を付けたソングの数々(シェイクスピアの時代の劇場ではリュートの伴奏で歌われた)と、同時代の作曲家の器楽曲を添えた、花束のようなコンサート。
バロック・ヴァイオリン2、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロの四重奏をバックに、歌うは世界古楽界の女王、デイム=エマ・カークビー。
いかにも王子ホールらしい素敵な企画だ。満席(完売)。

ワタシゃ元々、大学では演劇史を専攻した人間で(理系人だと思われてることが多そうなんですが、実は違うんです)、シェイクスピアはゼミで原語で読まされて以来の付き合いだし(25年経ったのでだいぶ忘れたが;)、パーセルの「妖精の女王」もとても好きだったりするので、たまにはこういうコンサートも聴いてみたかったのだけれど、聴くべきものが他にいろいろありすぎてなかなか機会が回って来なかったところ、今回やっと聴くことができて実に楽しかった。
エマ・カークビー。なんでも60歳を超えているらしいのだが、全然そんな感じではない。声は若々しいし(可愛い、と言ってもいい)チャーミングだし、ポップスを歌ってもきっと大人気を博するだろうと思った。
古楽ふうの真っ直ぐな発声だけでなく、(アンコールのヘンデルの「アレルヤ」で聞かせたように)オペラティックな流儀も堂に入ったもんだ。
芸風の広い人ですね。
バックを固めたロンドン・バロックの方々も飄々としていていい感じ。
飄々としていると言えば、フォルクレを弾いた(チェンバロとの二重奏)ガンバのおじさんがすごくて、ちょっと聴きには巧いんだかヘタなんだか全然分からない(笑)。
いや、勿論めちゃくちゃに上手いんですよ。
17世紀からそのまま抜け出して来たようなこういう方々の音楽を、この王子ホールの大きさの空間で聴く、というのは、とても贅沢なことだった。
曲目の日本語タイトルですが、プログラムに載っていたのがちょっとなあ…という日本語訳だったので、自分なりに変えてあります。

Oji Hall MagazineOji Hall Magazineという、王子ホールの季刊広報誌(ロビーに置いてあって自由に持ち帰れる)がとても面白い。
A5判で全ページ(34ページ建)フルカラーというゴージャスな作り。
「本文:ニューエイジブラン菊判62.5kg」などと、用紙の情報がやたら詳しいところがさすが王子ホール(王子製紙の本社ビル内にあるホールです)。
今季号に載っていた「レ・ヴァン・フランセ」の6人へのインタビューには笑った。彼らの演奏そのもののような、当意即妙の闊達なやりとりとジョークの応酬。
たとえば「レ・ヴァン・フランセとして活動するときに、楽譜管理や広報といった仕事分担はあるのですか?」というインタビュアーの質問に、ポール・メイエ答えていわく、
「特にはないですね。でも僕は主にクラリネットの担当です」
をい(笑)

表紙画像は前号。
(ちょうどこの3月にこのホールで聴いた)村治佳織サマの写真がテンコ盛りでした。

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