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2010.05.08

「交流演奏会」行ってきた

連休の3日間は、毎年恒例、○サーチ合奏団の合宿。
霊峰富士の麓、西湖畔の鄙びた民宿村のひと隅で、朝9時から夜10時まで楽器吹いてました。
夢のような時間。

今日(7日)は今日で、Sax吹き大量集結の楽しき呑み会で、これまたある種の夢のような時間だったんですが、その話はまた後日。

…帰京翌日は、初夏のような陽気。
先日当Blogでも告知させていただいた演奏会へと向かう。

オルネイスボワ音楽院&洗足学園音楽大学 サクソフォン交流演奏会(洗足学園音楽大学講堂)

オルネイスボワ音楽院サクソフォンアンサンブル《Continuo》
C.ドビュッシー(栃尾克樹編)/小組曲
鈴木純明/ Antienne
A.マルケアス/ Engrenage(B.Sax独奏:ジェローム・ララン)
B.バルトーク/ルーマニア民俗舞曲
D.ミヨー/スカラムーシュ(A.Sax独奏:大城正司)

洗足学園音楽大学サクソフォーンオーケストラ
 指揮:岩本伸一
S.ラフマニノフ(森田一浩編)/パガニーニの主題による狂詩曲
D.ショスタコーヴィチ(岩本伸一編)/バレエ組曲「ボルト」より

洗足学園音大洗足学園のキャンパスを訪れるのは久しぶり。
2007年のサックス協会アンサンブルコンクール以来か。
あのときと同じ、2400教室。

フランス勢「コンティニュオ」は、師匠ジェローム・ララン含め9名。
4人の日本人をはじめ過半数が東洋系の顔ではあるが、まぎれもないフランスの空気を運んできている。
栃尾さん編曲のSax八重奏版「小組曲」は、私も何度も吹いたことのある版だけれど、こんな音は聴いたことがない。
私がLPレコードとCDで30年来愛聴する、マルティノン指揮のフランス国立管弦楽団の録音と同じような空気感と繊細さと自然さがあったのは、ただただ驚き。
客席には栃尾さんの姿もあったけれど、ご自分の書いたスコアからこんな音が出るなんて、もしかして予想していなかったんじゃないか、とすら思ってしまったほど。
勿論、この編曲そのものはとてもよく出来ていて、楽譜自体が良いの悪いのという低次元な話ではない。

前半はとにかく、フランス勢のアンサンブルの新鮮さ、積極性、雰囲気(カタカナで「フンイキ」、と書きたくなるような)に驚いたり感心している間に過ぎた。
「ルーマニア民俗舞曲」もまたポピュラーな曲だが、日本風のドロ臭い流儀とは180度違う、跳躍するような音の方向性が面白い。
ハバネラQのために書かれたマルケアスの「歯車」は、四重奏+ジェロームのバリトンサックスソロによる即興演奏。
ドシャメシャな現代風即興で始まったソロは、やがて意表を突いて単純で抒情的な五音音階の繰り返しに収斂していった。今いるこの「日本」という地からフォースを授かったか?
最後はゲストに大城さん、指揮に岩本さんを迎えての「スカラムーシュ」。
大城さんならではの暖かで滑らかな音色と、フランス勢の乾いた陽気さとが絶妙に絡み合って、どちらかが出しゃばるのでもない、貴重で妙なる時間が現出した。

後半は洗足学園音大による、われら日本人お得意(笑)の、吹奏楽スタイルによるサクソフォンオーケストラ。
サックスがソプラニーノからコントラバスまで総勢48人。打楽器も加わる。
海外にはここまで大きなサックスオケの例はあんまりないんじゃないかと思うが、どうなんだろう。
フランス人たちはこれを聴いてどう思ったのかな。
私たちがフランス勢の演奏を聴いて斬新に感じたように、何か「違うもの」に触れたと思ってくれたとしたら嬉しい。
「交流」とは結局、そういうところだから。
音楽をする、ということだって、違う時代や違う国に生きる作曲家の方々と交流をするようなものだ。
こちらは喋ったり、一緒に呑んだりということはできないけれど(笑)

いろいろな意味で、興味尽きない面白い企画だった。
実現のために尽力された関係者、演奏者のみなさんに、感謝。

終演後のロビーで、久々に会うジェローム・ラランに軽く挨拶。
フランス勢の一人に、つい2週間と少し前のやはり「交流会」と称する催しでご一緒した、ジェロームの日本人一番弟子N村さんという方がいた。
彼のように、(良い意味での)アマチュアの世界とプロフェッショナルな世界を自在に交流する人材が増えてくれれば、この世界はもっと面白くなるだろうと思う。

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