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2010.02.24

SAX EXPO

先週は木曜日には杉並公会堂に行き損なったし、金曜の佼成woの定期(芸劇)も結局諦め。
個人的にいろいろと疲れている。

景気づけに、このCDの覚書きでも書いておくことにしましょう。

SAX EXPO!!

SAX EXPO!!~ブリッツ・ブラス
田村真寛、國末貞仁、宮崎隆睦、彦坂眞一郎(Sax)、松元宏康(指揮)

これはどういうCDかというと、
「プロ吹奏楽団をバックにした、クラシック・ジャズ両分野の当代一流のサクソフォン奏者4名による新作(もしくは新作に準ずる)コンチェルト集。四重協奏曲の豪華オマケ付き」
ということになる。
こちらで告知させていただいた演奏会の内容ほぼそのまま。
「サクソフォン」である、ということをこれだけ全面的に「売り」とした吹奏楽界の新企画というのは、初めてに近いかもしれない。

呆れるばかりの豪華さと、「入魂の」、と呼ぶにふさわしい演奏。
田村さんが4つの楽章でそれぞれバリトンからソプラノまで全部持ち替えた1曲めに始まり、最後の超高速(テンポのことに非ず)サクソフォン協奏曲「He Calls..!」に至るまで、CD2枚分(なんと1枚に入り切らなかったのだ)、一気に聴かせてしまう。
なんかもう、食い切れないくらいの量の料理を出すのがサービスだという温泉旅館の夕食みたいな豪華さである(笑)
正月に彦坂さんに、宮崎さんがソロを吹いた建部作品の1楽章の編集前のテイクをこっそり聴かせて貰い、全くの「オーメンズ・オブ・ラヴ」のパロディっぷりに笑ったことは、もう書いてもいいだろう。
各ソリストとともに、バックのバンドの演奏の鮮やかさと集中力も大変なもんだ。
これがもし佼成だったらこうはならなかっただろうなあ(もう少し普通に「プロっぽい」演奏になっただろう)。

私としては、内容は勿論だが、このようなCDの制作と発売が可能となった社会的背景のほうにも興味がある。
こういう企画物のCDが作られる場合、通常は演奏会のライブ録音という形をとる場合が多いけれど、これは前述の演奏会とは全く別に昨年12月、2日間にわたって別のホールで録られたセッション録音なのである。
セッション録音の場合、当然ながらリハーサル・音録りに集中でき、不具合があった場合の録り直しもしやすいので、クオリティの高いものが作れるけれど、これまた当然ながら演奏者やスタッフのギャラ、機材やホール代等の出費がすべて別に発生することになる。
投下した制作費が回収できる見込みのない商品は発売されないという、現代の冷酷な資本主義社会下でのCD制作(特にオケとかの大編成物)は、そんなわけで演奏会とタイアップしたライブ録音が主流となった。
そんな中でこれがセッション録音で制作されたということは、それでも採算が取れるくらい売れる、と判断されたということだ。
…10年前だったら考えられない事態ですよ。

「サクソフォン」とか「吹奏楽」というものが、近年急速に「商売になる」ネタとして音楽業界的に注目されているという、ある意味象徴的なCDだと思う。
さあてと、今度ソリストの皆さんのところにサイン貰いに廻らなきゃ(笑)

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コメント

ありがとうございます!!!
喜んでサインさせていただきます!!!(笑)

こちらこそありがとうございます。

お顔を合わせそうな場所ではCD持って歩くことにします(笑)

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