A.リード博士生誕90年記念演奏会
アルフレッド・リード博士の指揮と作品による、1989年の第1回からリード博士没後の2006年まで18回にわたって開催された「音の輪コンサート」は、日本の吹奏楽界の中で、ある意味時代を先がけた独自の試みとしての催しだったと思っているけれども、ついに来年(2011年)5月、リード博士の生誕90年を記念してめでたく復活することが伝えられた。
かなり前から、やりたいね、やるぞ、という話を水面下では聞いていたところだったので、ようやく公になってくれて嬉しい。
指揮者におなじみ伊藤透先生、コバケイこと小林恵子さん(中学生のときにこの「音の輪コンサート」に参加されている)、そしてマエストロ汐澤。
ゲストに小串さん(「音の輪コンサート」第1回のソリストでもあった)。
役者は揃ったぞ(東京の某プロオケのあのお方もきっと参加されるかと)。
もし、この「音の輪コンサート」に参加してリード先生と親交を結ぶことがなかったら、現在の自分の音楽生活はまるで違うものになっていただろう。
自分がリーダーとなってサクソフォンのアンサンブルを組織して、リード博士に四重奏曲を委嘱し初演する、なんていう「無謀」なことは絶対にできなかった、と断言できる。
そういう意味でリード博士は、私の人生最大の恩人でもある。
恩返ししなくちゃね。
委嘱作品の初演報告に訪れた、ありし日のリード先生の日本での家(洗足学園校舎内の客員教授宿舎)の居間にて。
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