グラン・パルティータの午後
都響メンバーによる室内楽トークコンサート~Vol.1 木管アンサンブルの楽しみ(東京文化会館・小ホール)
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲(ハルモニー版)
グノー/小交響曲
モーツァルト/13管楽器のためのセレナード「グラン・パルティータ」
日曜日のこと。
東京文化会館でマチネのコンサートというのは意外と珍しい。
ここの小ホールを舞台に新しく始まった、都響メンバーによる室内楽コンサート。
アンケートだとかいろいろな機会に、文化の小ホールで室内楽のシリーズをやってくださいと都響事務局には要望を出していたんだけど、ようやく実現した。
オーケストラの主催として、一部のメンバーだけしか出演しない室内楽のコンサートを設定するのは難しい事情もあるようで、東京のオケではほとんどやっていない。例外は新日フィルくらいか。
だけど、プロのオケマンの方々というのは基本的に自発性にみちた素晴らしい音楽家の方々ばかりだから、いざ「やるぞ、」ということになってしまえば、こういう「仕事」感覚抜きの愉しくも締まった演奏が聴けるのはほとんど約束されたようなものだ。
広田さん(オーボエ首席奏者)がプログラムに書いていた。
「入団以来の『都響でグラン・パルティータを!』という夢が今日叶います!」と。
この意気込みで、半端な演奏になんかなりようがないでしょ。
おもいきり堪能いたしました。
モーツァルト最高。
お客さんもほぼ満席の盛況で、めでたし。
次回は3月19日。今度は弦楽器。
…
指揮者のオトマール・スウィトナーが亡くなられていたのを今日になってやっと知った。
ちょうど千葉で合宿をしていて、世間の出来事と隔絶されていた時のことだ。
N響の歴代4人の名誉指揮者(サヴァリッシュ、シュタイン、スウィトナー、ブロムシュテット。カイルベルトとローゼンシュトックはさすがに知らない)の中で、唯一実演を聴けなかった人だが、テレビでは中学生の頃からよく見たものだ。
この人のシュターツカペレ・ドレスデンとの一連のモーツァルト録音も最高だった。
こういう音色のモーツァルトは、現代ではもはや聴くことができない。
交響曲第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」、第38番「プラハ」
オトマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデン(EMI・セラフィム)
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