美しき予定調和…サンティ&N響
NHK交響楽団 第1658回定期演奏会[Aプログラム](NHKホール)
ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
シューベルト/交響曲第7番「未完成」
ブラームス/交響曲第1番
指揮:ネッロ・サンティ
土曜日の新日本フィルのあと、続けて行った演奏会。
先月も新日とN響A定期はハシゴだったなー。
錦糸町から半蔵門線で渋谷へと一直線。
今日は表参道でホーム向かいの銀座線に乗り換え、渋谷で伊東屋に寄る(銀座線の降車ホームからだと直接繋がっているのだ)。
ものすごい混雑した売場で、来年の手帳を無事購入。Ridoのミニプランナー。
私は20年以上この手帳です。伊東屋以外で買えるのかしらん?
NHKホール着。
3600席のNHKホールが、3階席のてっぺんまで超満員(*_*)びっくり。
見ての通り、ドイツ音楽の正統のオーソドックスきわまりない曲目。指揮は1931年イタリア生まれ、ヨーロッパ全土のオペラハウスとコンサートホールで腕をふるった老マエストロ。
N響でこの指揮者でこの曲目だったら、まあ悪い演奏にはなりようがないんだけど、やっぱり素晴らしい演奏だった。
というか、先月のプレヴィンの時は、あれはあれで良かったんだけれど、それでもやはりN響の本来の力の75%くらいだったんだな、ということが、今日の演奏を聴いてよく分かった(先月は曲もややこしくて難しかったし、エキストラやテスト団員の方も多かったし)。
控えめな音量(根津さんの日記から引用すれば、「Only forte, yeah!」という流儀)、なめらかな音色、それでいてこの広大な空間への音の強い浸透力(会場の広さが全く気にならない!)、対向配置により舞台左(下手側)壁際に8台横一列に並んだコントラバスから飛んでくる重低音、全体にとても有機的なアンサンブルと自然なたたずまい。
もはや予定調和といっていい、典型的N響的な美点なんだけれど、それが100%発揮されることは最近意外とないような気がしている。
N響の指揮台からドイツ系マエストロがほぼ消え去り、ブロムシュテット、プレヴィンも80歳を超えた今、N響にとってサンティ師匠の存在はとても大きなものとなっていると思う。
なんだか太り過ぎて身体を動かすのが難儀になっているふうにも見えるけれど、節制をして長生きしていただきたいものだと願う。
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