インバル月間~ブルックナー5番
東京都交響楽団 第689回定期演奏会(東京文化会館)
ブルックナー/交響曲第5番
指揮:エリアフ・インバル
今日も全席完売。
満員の東京文化会館、しかもブルックナー1曲のプロということで、会場内にはいつになく「ハード」な雰囲気が漂う。
「クラシック」の極北のような演奏会だった。
ブルックナーにはあまり興味はないし、そもそもよく分からない。
CDはほとんど全くと言っていいほど持っていないし、家で聴くこともない。
だけれど、複数のオーケストラの定期会員を20年近くも続けていれば、聴く機会はほぼ毎年数回は必ず巡ってくる訳で。
なんだかんだで全部の交響曲を、ほとんど複数回、実演で聴いていることになる。一番多いのは7番。次が9番かな。
「5番」はしかしさすがに珍しくて、記録を探ってみたら1996年の朝比奈隆=都響の天覧演奏会(やはり東京文化)以来だった。もう13年も経つのか。
それでも、今日の演奏が特別なものだったことくらいは判る。
昨夜はいろいろあって4時間しか眠っていないので、通常だったら途中で爆睡に陥るはずだけれど、全くそんなことはなく最初から最後まで音を追うことができた。
また、少なくとも「音のきれいなブルックナー」というのを聴いたのは、記憶にある限り初めてだ。
ブルックナーの演奏で、金管の音が濁ったり崩れたりするのは仕方のないことなのかと思っていたけれど、どうやらそんなことはないらしい。
…われながら低レベルな感想だなあ。
でも、演奏の良し悪しというのは、難しい理屈ではなく、そういうプリミティヴな部分にこそ表れるんじゃないかなという気がしている。
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