TKWO定期、ラヴェル、幻想
東京佼成ウィンドオーケストラ 第102回定期演奏会(東京芸術劇場)
F.J.ゴセック(D.ドンディーヌ編)/自由への讃歌
ラヴェル(木村政巳編)/ピアノ協奏曲
ベルリオーズ(高橋徹編)/幻想交響曲
指揮&ピアノ独奏:渡邊一正
TKWOの2009シーズン定期の始まり。
TKWOの定期は、吹奏楽コンクールのオフシーズンである毎年秋から翌年春にかけて集中して開かれる。
今回はすべて編曲作品。ラヴェルのPコンの弾き振りに、「幻想」。
すごいプログラムでしょ。
吹奏楽で「幻想」を全部だなんて、どこかの無謀なアマチュア楽団(笑)だけかと思っていたら、TKWOが正面切ってやっちゃいますか。
編曲物の是非はさまざま言われることだけれど、他ジャンルの成果をそっくりいただいて挑戦するという姿勢は、ときに必要なことだと思う。
プロオーケストラの定期公演で、たまにバッハの受難曲とかをやるようなものか。
正直言って今回の指揮者&ソリストの渡邊一正という人、何度も聴いているけれどワタシゃどうにも好きになれなくて、今回も聴こうかどうしようか迷ったんだけど、やはりプログラムの魅力には勝てなかった。
で、聴いてみて、演奏は充実していたしいろいろ面白かったし発見もあったけれど、この人の音楽はやっぱり好きになれなかったので、残念ながら今後は聴かないと思う。
これだけは書きます。
ラヴェルのピアノ協奏曲、さまざまな問題がありつつも演奏が成功に終わった最大の功労者は、誰よりも1番トランペットだった。
たぶん、最近シエナWOから移籍してきた若い人だと思う。
めちゃめちゃに上手い上に、音楽の全体を見事に牽引していた。1楽章の最初の(超難度)ソロなんか、今までに何度となく聴いた内外のオーケストラのどの奏者よりも巧かった、と断言する。
何の楽器にしろ、最近の若いプレイヤーの伸びっぷりは凄いですね…
(追記)あと、佼成の打楽器セクションはとてもセンスが良いですね。(「幻想」で顕著)
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