秋山東響ラフ2
土曜日のこと。
朝は新宿2丁目の行きつけのお店へ、ソプラノを持ち込む。
セルマーのソプラノの調整は微妙だなあ、と、つくづく悩ましい。
6月にも調整したところだし、ワタシ程度の使い方ならほとんど問題ないレベルのはずなんだがなあ。
お店では懐かしいお方等、いろいろと遭遇。
東京交響楽団 第570回定期演奏会(サントリーホール)
シューマン/ピアノ協奏曲(Pf:小山実稚恵)
ラフマニノフ/交響曲第2番
指揮:秋山和慶
先日聴いた大友さん指揮のオペラシティでの演奏会場で、ふと気になって何気なく買ったチケット。
ラフマニノフが大変な名演奏だった。
曲の外見も内面もすべて把握し尽くしたような秋山さんの名人芸と、管楽器群のちょっとした和音に至るまでのオーケストラの細部のすべてが、ツボにはまっていた。
「この曲(ラフマニノフ)を得意とする」、と称する並みいる名指揮者たちの演奏をかるーく凌駕し、ここ半年くらいの間に何度か聴いている東響の「良いんだけど…(テンテンテン)」、という印象をも一瞬で吹き飛ばす充実ぶり。
最近の秋山=東響というのはいつもこんな演奏をしているんだろうか? だとしたら凄いことだけれど(そういえば8月にも聴いているけれど、曲目がポピュラーコンサートだったから今回ほどには真価が判らなかったかもしれない)。
首席陣の中でははホルンの竹村さんが素晴らしかった。なんともう一人の首席ジョナサンを1stアシに据えた贅沢な起用。
この曲で大活躍のクラリネット、ヌヴー氏のニュアンスの豊かさには舌を巻くばかりだ。
コンマスは大谷さん。トップサイドに高木さんを配した万全の布陣。マイクもたくさん立ってたし、ライブCDでも作るんだろうか。
ここまで来るとあとは弦楽器群の音色感覚がもう少し…とゼータクな不満も言いたくなるけれど、これは好みの問題もあるからなあ。
これ(ラフマニノフ)に比べたら、シューマンはちょっとだけ「お仕事」、というノリだったかも。
小山実稚恵さんの控えめでクリスタルな音色は、ロシア物をドッカンと弾く時のこの方とは全然違って、新しい魅力を発見、という印象だったが。
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