ダンス・アルメニエンヌ
週末に東響の演奏会で、シベリウスの劇音楽「テンペスト」の合唱付き全曲ヴァージョンの日本初演というのを聴くことになったので(指揮は大友さん)、予習をかねてCD(CDは合唱無しの組曲版だけど)を鳴らしているところ。
シベリウスの娘婿であるユッシ・ヤラス(1908-1985)という指揮者とハンガリー国立交響楽団による、シベリウスの劇音楽集2枚組(Decca原盤)。
とても素朴でくっきりしていて、「渋い」、としか言いようのない演奏だ。
こんなに貴重な、しかし地味な演奏が、こっそり日本語解説付きで国内発売されているというのは、有難いというか、面白い。
収録曲は、「テンペスト」「クオレマ」「クリスティアン2世」「歴史的情景」「スカラムーシュ」「白鳥姫」のそれぞれ組曲。
シベリウスのスカラムーシュなんて、へえ、そんなのがあったの、と思う人もいるだろうけど、曲自体はミヨーやボザのそれとは全然違う静謐な音楽。
こんなCDをみつけて衝動買い。
パリ空軍軍楽隊(Musique de l'air de Paris)による、Danse slavesと題する1995年発売のCD(Corelia)で、ドヴォルザークのスラヴ舞曲、ブラームスのハンガリー舞曲にだったん人の踊りとかが入ってるんだけど、最後に入っている曲というのが、題してDanses arméniennes。
リードのあれです(パート1のみ)。
フランスの吹奏楽団によるA.リードというのも珍しくて、ちょっと興味を持って聴いてみたんだけど、…微妙。
ところどころ聴いたこともないような繊細できれいな響きが聞こえる箇所もあるけれど、全体的にはなんだか盛り上がらないまま終わってしまう。
ひとりひとりはきっと、パリ音楽院とか各地のコンセルヴァトワールを一等で出たようなメンバーばっかりなんだろうなあ。
あ、真面目な演奏ですよ。演奏の態度としては日本の自衛隊バンドなどと共通する印象がある。
CoreliaのCDは最近、代理店がついたのか、ずいぶん入手しやすくなった。
昔は苦労したものだったけれど。
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