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2009.07.10

フォーレ歌曲全曲演奏会・第一夜

societe Faure du Japon, 090708日本フォーレ協会第20回演奏会/フォーレ全歌曲連続演奏会 第一夜(東京文化会館・小ホール)

G.フォーレ/
蝶と花Op.1-1
五月Op.1-2
僧院の廃墟にてOp.2-1
水夫たちOp.2-2
 田中詩乃(Sp)、中村玲子(Pf)
ひとりきりOp.3-1
トスカーナのセレナードOp.3-2
漁夫の歌Op.4-1
リディアOp.4-2
 平林龍(Br)、徳田敏子(Pf)
秋の歌Op.5-1
愛の夢Op.5-2
いない人Op.5-3
 中村まゆ美(Ms)、徳田敏子(Pf)
朝の歌Op.6-1
悲しみOp.6-2
シルヴィOp.6-3
 安陪恵美子(Sp)、中村玲子(Pf)
夢のあとにOp.7-1
讃歌Op.7-2
舟歌Op.7-3
 秋山理恵(Sp)、須江太郎(Pf)
水のほとりOp.8-1
身代金Op.8-2
この世ではOp.8-3
 岡田理恵子(Sp)、徳田敏子(Pf)
子守唄Op.16
ロマンスOp.28
 鈴木まどか(Vn)、佐々木京子(Pf)
優しい歌Op.61
 武田正雄(Ten)、須江太郎(Pf)

ガブリエル・フォーレの歌曲全てを、今後2年間、全4回の演奏会でほぼ作品番号順にとり上げようという企画。
こんな演奏会を、わざわざ前売券買って聴きに行くサックス吹きなんて、東京広しといえどもワタシくらいのもんだろう。

私がフォーレを好むようになった経緯は、高校生の時にドビュッシーやラヴェルやイベールの作品を聴いてフランス音楽にハマって以来、30年ぶん以上の行きがかりというものがあるので、ここで詳しく述べている暇はない。
少なくとも、フォーレの魅力は私にとって、フランス音楽の魅力のほとんど全てと同格である。
その響きの特質や美しさと同時に、そこにある一種の「難解さ」も、現代の最前衛のフランス音楽にまで繫がるものだと思う。
フォーレが理解できれば、フランス音楽芸術の全貌がおそらく理解可能になると思っているので、フォーレの作品がこうして実演でまとめてとり上げられる機会はなるべく逃さないようにしているんだけど、別にそんなむつかしいことを言わなくても、フォーレの、特に初期作品の美しさと耳への快さは言葉に尽くしがたいほどだ。
という訳で、だれひとり知った顔のない東京文化の小ホールの客席で、現実世界と切り離されたかのような魅力的な2時間を過ごしてきました。

思ったんだけど、歌というのは器楽以上に演奏者のパーソナリティというのがはっきり前面に出て来ますねー。
家にあるCDで聴いている演奏とは、到底同じ曲とは思えない、という現象が、頻発。実演はこれだから面白いんですけどね。
後半4人の歌い手さんが聴き応えありました。
安陪さんのかわいらしさとコケットリー、歌を歌うのが楽しくてしょうがないという演奏中の表情としぐさ(サックス吹き・管楽器吹きも見習ったほうが良いと思った。それにしても管楽器というのは、演奏時に両手と顔が塞がっているというのは大きなハンデだよなあ、と、歌の人をみるたびに思う)、秋山さんのシンプルで余計なもののないきっぱりした発声とフレージング(私の好きなバーバラ・ヘンドリックスという黒人ソプラノ歌手の声質に似てると思った)。
そしてトリで大曲「優しき歌」全曲を歌った武田さんという方の、まるでフランス人かと見紛うような超本格的なテノール。見たところ相当のベテランの方のようだけど(仕事の得意先にいる定年間際の営業課長さんにそっくり・笑)、聴いたことない方だなあ、と思ったら、長年フランスで活動していて最近(2005年)帰国されたばかりらしい。道理で知らなかった訳だ。
フランス歌曲がちゃんと歌える男声の方はただでさえ数が少なく貴重なので、この先楽しみではある。

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