職場を抜け出して
東京都交響楽団 プロムナードコンサート#334(サントリーホール)
ロッシーニ/歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番(Pf:ヴァレリー・アファナシエフ)
シベリウス/交響曲第1番
指揮:梅田俊明
日曜日、仕事を中座して行ったコンサートの覚書き。
職場からサントリーホールへは歩いて行けるのら。
今月はなにしろ、行くはずだったコンサートを残業でいくつも流しているので、日曜くらいはまあいいでしょ、ということで。
アファナシエフは初めて聴く。
誰かが「宇宙人」、と言っていたけれど、たしかに他のどんなピアニストにもない独特の音色とテンポ感を持った方だ。
こりゃ、気に入ったらハマるだろうなあ。
ただ、それらをすべて聞きとるには十全な集中力が必要で、今の私には残念ながらそれが欠けていた。
「プロムナードコンサート」なんだから、もっと「ホッ」とできるソリストのほうがいい、というゼータクな不満も。
それでなくても今季の都響のプロムナードは、「名曲コンサート」というコンセプトとはちょっと違う、ひねった曲目&ソリストが多い。それはそれで良いんだけど。
シベリウスの1番。
暗い情熱と緊迫感にみちたオーケストラの響き。
こういう演奏をしたい、という強烈な主張のある表現ではなかったように思ったけれど、オーケストラの実力を率直に発揮した演奏だったと思う。
最も印象に残ったのは、アンコールで演奏されたシベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」だった。
なんという清冽で壮麗な音楽だろうか。ひょっとしてこれはシベリウスの最高傑作かも、と一瞬思わせてしまうような、類例のない格調高さ。白銀色に輝くような都響の弦のサウンド。
会場内はなんとなくライブ録音のようなマイクのセッティングがされていたけれど、もしCDを出すなら是非、「アンダンテ・フェスティーヴォ」も収録してほしい、と思った。
ロッシーニは、「普通」(良い意味で)に、よかった。
「プロ」はかくあるべし、という演奏。
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