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2009.05.23

ヤマト交響曲

急に仕事でもなんでもドタバタ状態に突入、ブログを書いている時間がぜんぜんない。
木曜にはなんとか仕事を脱け出して、クローバーSaxQを聴きに行ったんだけど、開演時間を間違えてあまり聴けなかった上に、席についた途端に疲れがドッと出て詳しいことを覚えていないので(苦笑)、レポートは遠慮しておきます。ちなみに終演後職場に戻りました(更に苦笑)。
9月16日に浜離宮で本格リサイタルを執り行うそうなので、そちらを楽しみにすることにしましょう。

TSO, 090516日記を書き残していた、先週の土曜日の夜のコンサートについて。

東京交響楽団 東京芸術劇場シリーズ#100

坂本龍一/「戦場のメリークリスマス」テーマ曲
三枝成彰/NHK大河ドラマ「太平記」から「はかなくも美しく燃え」
同 /映画「優駿 ORACION」から「誕生」
服部隆之/「華麗なる一族」から「メイン・テーマ」(合唱:東響コーラス)
羽田健太郎/交響曲「宇宙戦艦ヤマト」(Sp:安井陽子、Vn:大谷康子、Pf:若林顕)
 指揮:大友直人

見ての通り、シンフォニー・オーケストラの定期公演(あるいはそれに準ずる演奏会)としては、珍しい曲目である。
大友直人氏自らがプロデュースする東響の芸劇シリーズの100回記念として、こだわりのプログラムということらしい。

要は「ヤマト」ですね。
大友さん本人が25年前にN響を振って一度だけ演奏したという、故ハネケンの幻の大作、交響曲「宇宙戦艦ヤマト」をもう一度とり上げたい、ということだったようだ。
「ヤマト」世代のワタシとしては、まんまと乗せられて聴きに行ってしまった、という訳。(「宇宙戦艦ヤマト」の最初のTV本放送はリアルタイムで観ましたよ。中学1年生の時。「日本沈没」と続けて見たっけなあ…)

長い曲である。4楽章あって、演奏時間ほぼ1時間。
宮川泰作曲の「宇宙戦艦ヤマト」の音楽からテーマやモチーフは借りているけれど、実質的には「羽田健太郎作曲のシンフォニー」であり、映画やTVの「ヤマト」のストーリーとはあんまり関係はない。
実際、この曲の自筆スコアの表紙には、「宇宙戦艦」の文字はなく、単に交響曲「ヤマト」と書かれていたそうだ(大友氏談)。
羽田氏としては、この機会に乗じて、自分が書きたいものを書いてしまった、ということだろうか。
実際、細かに作り込まれた驚くべき力作であり、また聴いていると、羽田氏がいかに古今の音楽のスタイルに通暁していたか、ということもよく分かる。
ロマン派からR.シュトラウス、フランス近代、あるいはイギリス音楽、バーンスタイン、いろいろな要素がこれでもかとばかりに出てくる。第1楽章は「ヤマト」のメインテーマと、「イスカンダル」のテーマによるソナタ形式。2楽章はスケルツォ。3楽章は、ソプラノのヴォカリーズ(サントラで川島和子が歌った、「ヤマト」の音楽を代表する名旋律)を用いたアダージョ。終楽章は、ハネケン自身のピアノと、ヴァイオリン独奏をフィーチュアした二重協奏曲の様式。
まさにハネケン畢生の力作、であり、言いたいことを全部言わずにはおれないその迫力はすごいと思ったけれど、作品、演奏ともども、正直言って思い入れ過多というか、あまりに力が入り過ぎているように思えて、聴いていて少々疲れた。
25年も再演されなかった、というのには、それなりの理由があるのかもしれない。

前半の小品は、まあ、きれいな響きだしよく書けているとは思うけれど、元のフィルムやTVをほとんど観ていないということもあり、あまり思い入れを持って聴くことができなかった。
「ヤマト」をメインとして、現代日本の親しみやすく優れた音楽を聴いてもらいたい、という意図があったのなら、私としてはもうちょっと違う切り口のほうが良かった。

それから、大友さんしゃべり過ぎでは。
これは美しい音楽だ、すばらしい音楽だ、ということは、口で言うんじゃなくて演奏で示してくれればそれでいい。

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コンサート(2009年)」カテゴリの記事

コメント

「ヤマト交響曲」、聴いてみたかったです。thunderさんの説明を聞いているだけで、よだれが出てきそうです。

この曲、25年前に一度だけ演奏されて、しかもそのときのライブ盤が唯一の音源だったそうです。

なんだかんだ言っても、こうして思い入れを持って演奏する人がいるからこそ、作品というものは残っていくんだなあとは思いますね。

私もヤマト好きです。ヤマト以上に三枝 成彰さん作曲の交響組曲”機動戦士Zガンダム”が大好きです。管弦楽版、長生 淳さん編曲の吹奏楽版。本当に素晴らしいです。皆様で是非演奏しましょう。

ガンダムは三枝成彰なんですね。

それはそうとSERIEIIIさま、当ブログのすみずみまでお読みのご様子、恐縮に存じます。

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