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2009.05.31

旧譜CDいくつか

今月は忙しくて、なかなかまとまった文章を書く暇がない。
そういうときはお気楽に、この間に買ったCDの話でも並べておくのがよろし。
新譜はあんまり買ってない。ありふれたもんばかりです。

Sheherazadeリムスキー=コルサコフ/シェエラザード ロストロポーヴィチ指揮パリ管弦楽団(EMI)

十代の頃から親しんでいたロストロポーヴィチ指揮の名盤、「シェエラザード」。
ロストロが亡くなった時に(もう2年も前のことだ)、家のCD棚にあった1991年頃発売の古いCDを久々に聴き返してみて、あまりにも酷い音質に愕然とし(LPで聴いていた頃とは似ても似つかぬ印象だった)、ARTマスタリング盤が発売になっていたはずと思って探してみたがその時点では既に(国内外ともに)廃盤で、どうやっても手に入らなかった。
今月、やっとEMIジャパンから復活再発売された機会に、買い直したもの。
おそるおそる聴いてみたら、ちゃんと昔のLPの印象に近い鮮やかな音が聞こえて、一安心。
同じ音源でも、発売年やマスタリングの差によって全然違う音がするというのはよくあることだけど、EMIの場合特にそれがはなはだしいような気がする。
新録音が溢れかえっている昨今、難しいのかもしれないが、こういう「歴史的名演」は常に入手可能であってほしいものだ。

Titanマーラー/交響曲第1番「巨人」(「花の章」付き) 小澤征爾指揮ボストン交響楽団(DG)

十代の頃から親しんでいたといえば、オザワのこの1977年録音の「巨人」もそう。
CD時代に入ってからは、Philipsへの再録音のほうを聴いていたんだけど、こちらの旧録音は、いざ聴き返してみたいと思ったときにはもう、世の中のどこにも出回っていなかった。
1995年発売の国内盤CDをやっと最近、中古で入手。
解釈そのものはこれも再録音もそんなに変わらないんだけど、推進力というか、演奏の「若さ」はやはり、自分自身が若いときに聴き込んだこちらに分がある。
珍しくも「花の章」が付いた5楽章形式での録音(LPには付いていなかった)。マルセル・ミュールみたいな上品なヴィブラートを駆使した美しいトランペットソロは、名手ギターラであろうか。

Romeo and Julietプロコフィエフ/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」(組曲第1番~第3番) スクロヴァチェフスキ指揮ケルン放送交響楽団(DENON)

最近、「ロメオとジュリエット」の「組曲版」のいい演奏はないかしら、といろいろ物色していた。
バレエ全曲盤、あるいは全曲からの抜粋版ではいいCDがいろいろあるけれど、この曲の「組曲版」というのは通常のバレエ組曲のような単純な抜粋ではなくて、バレエ上演にあたってやむを得ず改変したオーケストレーションをオリジナルに戻した、作曲者の意図により近いものになっている由(このへんは全音から出ているポケットスコアの解説に詳しい)。
このCDは、この曲の3つの「組曲」をすべて収録した、数少ない徳用盤。1枚1000円だし、まあ試しに買ってみるかと思って買ったのだが、演奏もスッキリしていてなかなかよろしい。スッキリしすぎて物足りないところも時にあるけれど、全体に「プロの仕事」、という趣。
時折聞こえるソロオーボエの音が「おお、宮本さんっ!」という感じでgood。(宮本文昭氏は2000年までケルン放送響の首席奏者だった)

6_Caprices6つのカプリス~彦坂眞一郎&新井靖志(Sax)(マイスターミュージック)

サクソフォンのCDは最近ぜんぜん買っていないので、だいぶ前に買ったこれについて少し。
サクソフォンに限らず、同じ楽器のデュオというのはなかなか難しいものがあると思うんだけど(サックス界で言えば、結局のところ宗貞-渡辺の師弟デュオ以外の成功例ってない気がする)、これはそこを力ずくで成功に持って行ってしまったという、稀有な例だと思う。
彦坂さんと新井さんのおふたりは、かなり違う個性の持ち主に見えるけれど(実際そうだと思うけれど)、このCDを聴く限りでは、どっちがどっちを吹いているんだか全く判らない。
新井さんは曲に応じてテナーに持ち替えているけれど、ぼーっと聴いているとそれすら判らないくらいだ。
たぶん、お二人にはお互い「似せて」吹いている、という意識はないと思う。そう思っていると逆にこういうふうには合わない。デュオとはそういうもんだ。
かの名盤、ゼレンカのトリオ・ソナタでの、ハインツ・ホリガーとモーリス・ブルグのオーボエのやりとりを思い出した(この録音のお二人もどっちがどっちだか判らない。それぞれを聴くと全然違うのに)。

中間の4曲のアレンジ物(大バッハ、W.F.バッハ、C.P.E.バッハ、モーツァルト)の出どころは、なんと「Selected Duets」(第2巻)ですよ。

Selected Duets

ご存じの(見たことがある)方も多いことでしょう。Rubank社刊(現在はHal Leonard社に版権が移っている)、アメリカ教育音楽界の権威Himie Voxman博士の編纂になる、各種同属楽器デュオ本の元祖みたいな曲集。
黄色の第1巻(Easy-Medium)とこの第2巻(Advanced)とがあって、黄色本のほうは学生の頃、よく後輩と一緒に吹いたもんだ。
この「お手軽本」が、ここまで格調高い音で現実に鳴るとは。
もともとこの曲集、収録された作品や作曲家の選択や編集の見識の高さに関しては、ひそかに定評あるところではあったんだけど。

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コメント

> 上品なヴィブラートを駆使した美しいトランペットソロは、名手ギターラであろうか。

もちろん、ギターラですhappy01
僕も旧版の方が好きです。回りの方々も殆どそう言ってますね。旧版は、1stトランペットをギターラが吹いているというだけでも、価値大です。ffでも、歌心に満ちた暖かい音色は、他ではなかなか聞けないです。

まあ、当然そうですよね。>ギターラ

ken師に借りて聴いていた旧録音ですが、やっぱりちゃんとしたCDが欲しくて網を張っていたら無事入手できました。

改めて「巨人」って良い曲だなあと思いました。明るさも絶望も、まぶしいばかりにストレートな、青春のシンフォニー。

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