尚美学園大サクソフォン定期
尚美学園大学サクソフォン専攻生によるサクソフォン・アンサンブル 第5回定期演奏会(大泉学園・ゆめりあホール)
P.M.デュボワ/サクソフォン四重奏曲
K.ワイル(J.ハール編)/「三文オペラ」の音楽
J.S.バッハ(柏原卓之編)/イタリア協奏曲(S.Sax独奏:雲井雅人)
大野理津/組曲「フルーツ・バスケット」
G.ビゼー/歌劇「カルメン」より 町の子供達の合唱
C.サン=サーンス(大野理津編)/歌劇「サムソンとデリラ」より バッカナール(指揮:河合尚市)
大泉学園で平日午後6時半開演というのは、本来どう頑張っても行けるコンサートではないのだが、久しぶりに雲井さんのソロが聴きたくて、無理やり行ってきた。
学生さんのサクソフォン演奏会に足を運ぶのもずいぶん久しぶり。
客も学生さんばかりかと思ったら、私の同世代(以上)の男性客、夫婦連れも結構いて、ちょっと意外な感もあったけれど、聴いてみてなんとなく納得。
派手ではないけれど聴きやすくて気持ちのよい曲と演奏が並んだ、粋な演奏会だった。
「バッカナール」みたいな、やりようによってはいくらでもウルサくできる曲であっても、サックス「だけ」の合奏にありがちなゴリゴリとした押しつけがましい音が聞こえてこないところがいい。
指導者がどんなところにこだわっていて、日頃何を教えているかが見えるような。
かつて、今みたいにサックスの学生や先生がこんなに多くなくて、各音大に先生が1人とか、せいぜい2人くらいしかいなかった頃は、○○音大=□□先生、という「顔」がはっきりしていて、学生さんのカラーも見分けがつきやすかったけれど、最近は(先生・学生とも)数が増えたぶん脱個性化・規格化の傾向は免れ得ないと思っていたが(なにしろ先生たちだけでラージアンサンブルが組めてしまう音大なんてのがあるくらいで…)、まだまだこういう学校もあるというのは、なんとなく嬉しい。
組曲「フルーツ・バスケット」というのは、原曲のフルート五重奏をS1A1T3という変則サクソフォン五重奏に書き直したというもので、たいへんにポップで愉快な佳品である。機会があったらやってみたいかも。
イタリア協奏曲(ソプラノ・サクソフォン協奏曲版)を編曲した柏原さんと、客席で初めてお話しすることができたことは、本日の収穫。
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