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2009.03.22

高校生たちと田村さん

いつもの青梅行きの帰路、南武線に乗るのだが、先日とめ氏から話を聞いていた催しのことを思い出して、途中で降りて勝手知った宮前平の宮前文化センターへ。
県立荏田高校の吹奏楽部の定期演奏会。
田村哲さん(狭いサックス界では知らぬ者のない「田村兄弟」の弟)が、ゲストでソロを吹くのである。

1年から3年まで全部合わせて45人弱ということで、大きすぎず小さくもない編成。
夏の吹奏楽コンクールで県代表になったり、なかなかの実力校のようだ。

田村さんのソロはスパーク「パントマイム」(テナー)、「カーニヴァル」(アルト)の2曲。
終演後舞台裏に伺った際、ご本人には「『空が青い』、という演奏」と申し上げたのだけど、そういう感じなのですよ。
とめ氏は「体育会系」、と言ってたが、たしかにある種のスポーツ選手のようなシンプルで爽やかなメリハリと率直さがある。

コンサート自体は、3部まである意欲的なもの。
それにしても、高校生たちの演奏会のこの独特のノリとか、手書き文字によるコテコテのプログラム冊子とかは、どこでも共通する雰囲気があって、ちょっとくすぐったいものがあるなあ。
「ハイスクール・リアリズム」、と私は勝手に呼んでるんだけど。

金管が巧い。トランペットもホルンもよくまとまってるし、音もきちんと当てるし。
『展覧会の絵』の抜粋をやったんだけど、「プロムナード」の最初のトランペットなんか一瞬びっくりしたもの。途中音を外したり出なかったり、ってのはあったけれど、でも出てきた一発めの音はほとんどプロの音に近かったから。

これを最後に卒業する方々も当然ながらたくさんいて、スクールバンドの宿命とはいえ、残念なことではある。
でも、前にも書いたような気がするけれど、「○○高校(高校に限らない)を卒業」、という経歴は、あとから削除したり差し替えたりということのできない、ある種の絶対的なものなのである。
卒業というのは、いろいろなものの終わりであると同時に、そういう一生付いて回る自らのアイデンティティの、始まりでもある。
だからこそ、自分自身のそういうアイデンティティに、誇りを持って生きていってほしいと願う。
なにも、「いい学校」を出たことを自慢に思え、と言っているわけではない。
自分がそこに在って成し遂げたことをきちんと衡って、自らポジティヴに認めつつ先へ進んでほしいのである。

田村さん、この前途ある若い子たちを、よろしく鍛えてやって下さいな。

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