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2009.03.31

インバル月間~チャイコフスキー

TMSO, 090330東京都交響楽団 ハーモニーツアー2008-2009/神奈川公演(横浜・みなとみらいホール)

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(Pf:ゲルハルト・オピッツ)
チャイコフスキー/交響曲第5番
 指揮:エリアフ・インバル

都響インバル月間、その2。
昨日のプロムナードは行けなかったので、今日こそは。

冒頭のなかなかアグレッシヴで楽しいモーツァルトも、絵に描いて額に飾ったような模範的なベートーヴェンも良かったけれど、休憩後のチャイコフスキーの印象の前には吹っ飛んだ感じ。
いやはや、ちょっと類例のないような、すんごいチャイコフスキーだった。

異様なまでに振幅の激しい感情の動きに、強烈な粘着力のある響き。
ロシア風というわけではなく、フランス風の洗練とも勿論違い、オーケストラの機能性で聴かせるいたってよくある解釈でもない。
「後期ロマン派のチャイコフスキー」だ、と思った。
1楽章の最後、それまでずっと続いていた行進曲調のリズムが低弦の重い霧に呑み込まれていくところとか、2楽章の、影のように途切れ途切れに終わっていく(まるでマーラーの交響曲のある楽章のような)終結とか、3楽章、微妙なルバートを多用した、ちょっと気のふれたかのように地に足のつかないワルツ(これまた、マーラーの4番の「死の舞踏」を思い出した)とか、こんなとこにホルンのゲシュトップがあったのか、とか、印象深いところがあまりに多い。
そして何より、「解釈」が一人歩きしない、緊張感が強靱に持続した演奏の充実。
こういうチャイコフスキーもありなのか。
チャイコフスキーの5番なんて、録音でも実演でも、内外のオーケストラで数えきれないほど聴いた曲なのに、まだこういう可能性があったとは、新鮮な驚き。
息を呑みつつ、半ば茫然としながら聴き終える。
終演後は勿論、爆発するような拍手喝采とブラヴォー。

いやー、すごかった…
曲目だけ見ると、地方公演対応の名曲プロだけれど、さすがインバル、内実はぜーんぜん違う。

あとは、週末(土曜日)にベートーヴェンを聴く。これまた、楽しみ。

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コメント

こんばんは。
私も、日曜のがゲットできず月曜にシフトしました。
全般的に私的には今一でした。
皇帝は、おとなしすぎで。
チャイ5は、どうもこの曲は「けれん味系」がダメなんですよ。
今度、ロシアオケで立て続けに聴きますが。
マラや幻想は、この系でいいんですけどね。

では、また。

ピアノって楽器は鍵盤を叩いて音を出すんですよねぇ?
しかしながら、愛すべきオピッツ御大のピアノ演奏は流れるように「歌って」いました。トシ食ったせいか、こういう正統的でジェントルな演奏に大変好感を持っています。
 
インバル氏のチョー個性的な「チャイ5料理」を食して帰るみなとみらい線の車中、幾度もフレーズが頭に浮かんできました(三界さんのクラリネット、笠松さんのホルン、高橋さんのトランペットとともに)。チャイ5なんてあんまり聴かない私がCD買ってみよっかななどと考え始めております。
 
都響がスゴいのは前日のサントリーでもおんなじくらいすんごい演奏をしていたこと。火の玉のような演奏。マエストロ・インバルを含め、どういうスタミナなのでしょうか。
そして、ホール音響の差を見せつけられた(聴かせつけられた?)2日間でもありました。うーむ、みなとみらい大ホール、反響板付けたら?

確かに、ああいうマーラーみたいな分裂的なチャイコフスキーを受け付けない方というのはいらっしゃるだろうな、とは思います。
それでも、このような要求を現実化した演奏のすごさは賞賛されて然るべきだろうとは思いますが(^^)

何かインバルのロマン派のCDを聴きたくて、シューマンの「ライン」を聴いています(フランクフルト放送響、DENON)。
カップリングがなんと、シェーンベルクの「浄められた夜」と、ウェーベルンの5つの小品。
インバルさんにとって、ロマン派というのはどうやらデフォルトで「そういう世界」のようで。

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