K高定演2009
夕刻、K高のスプリング・コンサートへ。
終業式の日の午後、慌ただしくホールに移動しての演奏会本番だったらしい。
会場は世田谷区民会館。
ここ、誇張でなく何十年ぶりに訪れるだろう、という印象。
タイムマシンを降り立ったかのようだ。
せたがやたがやせ。耕せ世田谷。
とても「大人」なサウンドと(コンクールの自由曲だった「リクディム」なんか、1、2年生のみのたった29人なのに、今まで聴いたことのあるどんな高校バンドの演奏よりも大人の音がした。お客さんにもそれは伝わったようで、他ではなんとなくおざなりな拍手もこの曲だけは「ほーっ」という感嘆の声とともに間髪を入れぬ大喝采)、時に不自然なほど未完成な部分と、見ていてちょっとこっぱずかしいような「若い」感性とがアンバランスに混在する、不思議な2時間を過ごす。
ここの高校の特殊さというのはなんとなく分ってきているんだけど。
生徒たちは各々、物凄く高いポテンシャルとリソースを持ちながら、それがなかなか、部活の方面だけに集中しないんだな。
外部の人間としては、それはそれで面白い、と思って、できることをちょっとずつやっている、という感じ。
今年は名ばかりトレーナーだったので、忘れられてるかと思いきや、終演後は去年の演奏会以来ほぼ1年ぶりに会う3年生(新卒業生)の子たち、Saxパートの生徒にわーっと取り囲まれて大声で挨拶され、ちょいと照れくさい。
まあ、なんだかんだ言ってもかわいい生徒たちです。
卒業おめでとう。
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お忙しい中、ご来場ありがとうございました。高校生と一緒に活動するというのは、もの凄いエネルギーを使います。しかし、知らず知らずのうちに、エネルギーをもらっているのでしょうか、自分でも信じられないエネルギーが湧き上がってくる瞬間があります。その感覚は他では味わえないのだと思います。だから、ヘトヘトになりながらも、毎年付き合ってるのでしょうね。またレッスンお願いしますm(__)m
投稿: ken | 2009.03.26 18:03
お疲れさまでした。
音楽の先生でもないのに、しかも担任も持ちながら、終業式の日の夜に演奏会のメインプロの指揮をするなんて、人間業じゃありませんよ。
今年度はいろいろな事情もあってほとんど顔を出せず申し訳ありません。トレーナーというのは中途半端に1回2回行ってもあまり意味はないので(他のトレーナー陣のような超一流の方なら別ですが、私はそこまでの度量はありませんから)、今年のような状況ではどうしても優先順位が下がってしまいます。
でも、ああして本番の演奏を聴かせてもらうのは何よりも励みになりますね。
昨年度の練習や合宿で一緒だった1年生がもう部活引退だなんて、時間の経つのは早すぎです。
これから入ってくる若い人たちの力になれるよう、なんとか頑張ってみたいです。
投稿: Thunder | 2009.03.27 00:27