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2009.02.28

リエゾン・サクソフォンアンサンブル

Liaison SE, 090227リエゾン・サクソフォンアンサンブル 第1回定期演奏会(浜離宮朝日ホール)

モーツァルト(金井宏光編)/アイネ・クライネ・ナハトムジーク
グリーグ(島田和音編)/ピアノ協奏曲(Pf:野原みどり)
ラヴェル(島田和音編)/バレエ音楽「マ・メール・ロワ」
グリーグ(島田和音編)/組曲「ホルベアの時代より」
 指揮:家田厚志

プロフェッショナルなサクソフォンのラージアンサンブルグループといえば、長らく、大阪に本拠を置くミ・ベモルSEの独り舞台だったけれど(下地先生率いるドゥーズというのもかつてあったが)、最近この世界に新しい動きが多い。
11名(本日の出演者は14名)のサクソフォン奏者からなるリエゾンSEの、デビューコンサート。

職場を出遅れて、冷たい雨の中駆けつけると、ちょうどホールのロビーに入ったところでグリーグP協の冒頭(きゃん、きゃきゃきゃん、きゃきゃきゃんきゃきゃきゃん…)が聞こえてきた。
楽章間で入ることができなかったので、グリーグほぼ全曲を外のモニターで見ることになる。
あと100m前から走れば駆け込みで間に合ったかもしれないなあ。チケット代を半分以上損した気分。
聴かれていた方から伺った感じでは、皆さん、野原みどりさんのピアノには揃って驚倒していた様子。そりゃそうだろう。知らなかったのか、今頃驚いてんじゃないよ、と、聴けなかった悔しまぎれに言いたい気分(ここ1年ちょっとの間だけでも、これとかこれで聴いてます)。

休憩後の「マ・メール・ロワ」が、前奏曲と紡ぎ車の情景、間奏曲も全部含めたバレエ全曲版だったのには驚き。
これだけで演奏時間30分。打楽器、ハープ、チェレスタを加えたゴージャスな響きで、はっとするようなそれらしい音色が聞こえる箇所も勿論あるものの、これだけ長い時間を持たすのは少々無理があって、組曲の5曲に絞ったほうが良かったんじゃないかとも思った。
最後「ホルベルク組曲」では、サクソフォンだけの編成に戻って、落し前をつけて終わる。
アンサンブル自体のカラーよりも、指揮を執った家田さんのパーソナリティのほうをより感じさせる演奏で、指揮者ありの大編成アンサンブルとしてはこれはこれで正しいあり方ではある。
すべての方向性を統合して120%の力を発揮するところまではまだ行っていないけれど、個々人のプレイには感心させられる部分が多いし、和声の(横の流れの)感覚の繊細さと鋭さはヨーロッパの団体みたいで、聴いていて納得する場面が多かった。

プロフェッショナルとしてサクソフォンのラージアンサンブルをやっていくというのは、大変なことだと思う。
私がラージアンサンブルをやっている理由は、これはもうハッキリしていて、自分がサクソフォンしか吹けないからだ。
楽器といえばサクソフォンしか出来ない自分が、演奏ということを通じて音楽の真髄に迫ろうと思ったら、十数人編成のサクソフォンアンサンブルというのはそのための最も手っとり早くかつ効率的な媒体だという、それだけの理由。
ある意味、「自分自身のために」演奏をする、アマチュアならではの考え方かもしれない。
別に「サクソフォン」である必要は全然ないのですよ、私の場合。
ワタシゃ実のところ、サクソフォンそのものには特に興味も関心もない(嘘つけ、と言われそうだが)。
私はたまたまサクソフォンという楽器を通じて音楽の世界と関わっているので、現代に生きる音楽家(アマチュアといえども音楽家ですから)の責務として、その技術的修練や動向や社会的背景や歴史に対して注意を払っているだけです。
そこらへんの説明が面倒なので、サクソフォンの研究が趣味です、ととりあえず言っているのは確かだけど。
閑話休題。

プロの方々というのはそこのところ、どう考えているのだろうか。
プロは採算をとらなければいけないし、自分がやりたいからやる、というだけでは駄目で、社会の中での自分たちの存在意義というものを確立して、社会に対する説明責任を果たしつつ、共感してくれるお客さんを一定数確保する必要がある。
つくづく大変なことではある。

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コメント

野原さんが出演されたのですかっ!
こりゃ、聴きたかったですなぁ。
昨年2008年5月読売日響とのペトルーシュカ、今年1月のその矢代秋雄のコンチェルトに、既に卒倒済みです。notes

野原みどりさんは、このアンサンブルの首謀者の方(サクソフォン奏者)の奥様なのですよ。
なので、サクソフォンのリサイタルの伴奏などもなさいますので、それでしか知らない(本当はどんなにすごい方なのか分ってない)方もこの世界にはいらっしゃるようで(苦笑)

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