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2009.02.05

ルーカス・フォス没

アメリカの作曲家・指揮者・ピアニストのルーカス・フォスが亡くなったそうです。86歳。
NYタイムズの追悼記事はこちら(日本のWebニュースの記事だとすぐに消えそうなので)。

作品は実演では「サクソフォン四重奏曲」しか聴いたことがない。あまり面白い曲とは思えなかった記憶が。
アメリカのセリエリスト達の音楽というのは、いわゆる「現代音楽」の中で、少なくとも日本では一番人気のないジャンルかもしれない(偏見か?)。
代表作の「バロック・ヴァリエーションズ」辺りだと、いわゆる「多様式主義」の路線に移っていて、結構面白く聴けるんだけど。

American Festival日本ではむしろ指揮者としてのほうが有名だったかもしれない。

久々に取り出して聴いた、「アメリカ音楽の祭典」と題するCD(ルーカス・フォス指揮ミルウォーキー交響楽団、ProArte原盤)。
曲目は以下の通り。

バーンスタイン/「キャンディード」序曲
ウィリアム・シューマン/ニュースリール(ニュース映画)
アイヴズ/答えのない質問
ルッジェリ/If...then
コープランド/市民のためのファンファーレ
同 /シェーカー教の賛美歌による変奏曲(バレエ音楽「アパラチアの春」より)
バーバー/弦楽のためのアダージョ
カウエル/消防署の土曜の夜
アイヴズ/サーカス・バンド・マーチ

80年代、CD時代の最初期にビクターから国内発売され、優秀録音盤として一部では知られていたもので、20世紀アメリカの様々なスタイルの作曲家による、親しみやすくも珍しい曲目が楽しい。
ライナーノートで出谷啓氏がバーバーの「アダージョ」のピッチの純正さを絶賛しているけれど、実際どの曲もアンサンブルがすばらしくすっきりと整っていて、フォスという人がいかに優秀な指揮者だったかが判る。

Baroque Variations代表作「バロック・ヴァリエーションズ」のCD(ルーカス・フォス指揮バッファロー・フィルハーモニック、Nonesuch原盤)。
「ヘンデルのラルゲットによる」、「スカルラッティのソナタによる」、「フォリオン~バッハの前奏曲による」の3楽章から成る。

このCDはというと、「高橋悠治がソロを弾いたジョン・ケージのプリペアドピアノ協奏曲のCD」という話題性で知られていて、指揮者フォスの自作のほうがオマケ扱いなんだけど、ワタシゃ断然、フォスの作品のほうが「音楽」として面白い、と思う。
ソプラノサクソフォンを編成に含むようで、The Orchestral Saxophonist(サクソフォンのオーケストラ・スタディの本)に譜例が載っている。
どこかのオケでやってくれないかな。

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