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2009.02.07

「天地創造」

NJP, 090207新日本フィルハーモニー交響楽団 第441回定期演奏会(すみだトリフォニーホール)

ハイドン/オラトリオ「天地創造」
 Sp:マリン・ハルテリウス(天使ガブリエル、イヴ)
 Tn:ジョン・マーク・エインズリー(天使ウリエル)
 Bs:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(天使ラファエル、アダム)
 栗友会合唱団(合唱指揮:栗山文昭)
 指揮:フランス・ブリュッヘン

今月の新日本フィルは、古楽界の哲人・ブリュッヘンによるハイドン月間。
これでもう三度めの新日本フィルへの来演だそうだが、やっと!聴くことができた。

ブリュッヘンといえば、私にとってはいまだにこれ↓の人だったりする。

bruggen
涙のパヴァーヌ~フランス・ブリュッヘン ブロックフレーテ名演集1(Telefunken原盤)

1970年代のクラシック界の大ベストセラーだったリコーダーの曲集。
私が十代の頃。タイトル曲の「涙のパヴァーヌ」(ヴァン・エイク)なんか、聴き覚えで吹ける(勿論、リコーダーで)くらい聴き込んだものでしたよ。
このジャケット(LP)って、CDになってないのかな(「涙のパヴァーヌ」の音源自体はCD化されているが、このデザインではない)。
これがいいんですけど。

あれから30年以上の時が経って、やっと目の前に現れたブリュッヘン本人。
3人のソリストの後ろから、前屈みの姿勢で両手をぶらんと下げて、ゆっくりと歩いてくる。
余計な雑念とか煩悩とかを全て削ぎ落としてどこか遠くに置いてきたような、予言者というか、高僧のような雰囲気を漂わせている。
危なっかしい足取りで指揮台の上の椅子に腰かけて、演奏開始。

ハイドンの「天地創造」は、旧約聖書の「創世記」にある、神が6日間で行った世界創造のライブ中継のような音楽である。
第1部が第1日~第4日、第2部が第5、6日(動物と、人間アダムとイヴの創造)、そして第3部がアダムとイヴによる神への讃歌となっている。
「宗教音楽」という分類になっているけれど、これらは、キリスト教文化圏(=ヨーロッパ)の人たちにとっては、常識以前というか、身構えたり殊更に知識として聴くようなものでもないんだろうな。
ということがよく分かった。
素晴らしい演奏だったのだが、どこが良いとか悪いとかじゃなくて、なんだかあまりにも自然で、当り前で、この音楽には作曲者も演奏者も何も、関係ないのだろう、という気がする。
オーケストラは変形14型という、かなりの大編成だった。で、それがどうしたの?
弦は勿論、ヴィブラートなし。で、それがどうしたの?
というふうに。
ひとつの文化圏を代表するというか、象徴するような偉大なもの(音楽に限らず)というのは、そういうものなのだろう。

終演後はたいへんな大喝采だった。

本日の出演者。
Member_090207

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