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2009.01.20

ケースの話

土曜日の続きをちょっとだけ。

サントリーホールを後にして、こんどはカルテットの合わせへと向かう。
今年のテナー初吹き。
この3月に、縁あって波多江氏の門下会にカルテットでご一緒させていただけることになったので、その練習。
本当は17日の夜は自分の古巣バンドの演奏会で、常任指揮者の鎌田さんの追悼のために行って聴きたかったのだが、自分の練習のほうが大事なので、致し方ない。
ご無礼、申し訳ありません。この借りはいつかきっとお返しします。

さて、今日は久しぶりに、お気楽にマテリアルの話でも。
テナーの新しいケースを買いました。
この日が初稼働。

Glenn Cronkhite

グレン・クロンカイトという、今は入手困難となったラニオン・ブルースの革ケースの同等品。
というか、もともとこのクロンカイトという人こそが、最初にラニオン・ブルースを立ち上げてケースを設計し自ら作っていた方なんだそうで、往時のラニオン・ブルースと同じ設計図か型紙を使っているのだろう、外観や構造、楽器本体を中に詰めたときの感覚、ポケットの大きさ等、細かいところまでほとんどが昔のラニオン・ブルースそのままだ。

テナーは長いこと、ラニオン・ブルースの革製ケースで持ち歩いていた。
1991年に件の古巣バンドに入団したときに買ったのだから、かれこれ17年以上。
革はすっかり飴色に変色し、渋い味わいを出していて、私のトレードマークみたいになっていた。

これを買った当時、サクソフォンのケースといえば、型枠が木でできたトラディッショナル・タイプの重いハードケースか、布製やビニール製で対衝撃性の皆無に等しいソフトケースしかなかった頃、ラニオン・ブルースの革製ケースといえば、ソフトケース並みの軽さとある程度の堅牢性を兼ね備えた、唯一の入れ物だった。
なにしろ、ケースごとゴロンと転がしたって、中の楽器はなんともなかったくらいで。(おいおい)
当時は野中貿易が輸入代理店をしていたこともあり、ちょっと高価ではあったけれど、使っている人は結構多かった。
宗貞啓二先生のホームページのトップ写真に、古いラニオン・ブルースが写っています)

だがそのうち、ケースの主流は、型枠がウレタンで作られたいわゆる「セミハードケース」へと移っていくことになる。FELとかBAMとかですね。
軽く、ある程度は頑丈で、加工もしやすくしかも革よりは安価と、いいことづくめで、昔からあったパックケースも改良が進み、今やセルマーのサクソフォンだったら野中のトラッド・ケースで持ち歩いている人の方が少数派だったりする。

ラニオン・ブルースの革ケースは、10年くらい前かな、社内でいろいろあったようで製品のコンセプトやラインナップがかなり変わり、野中貿易も代理店から手を引いてしまい、すっかり市場では見なくなってしまった。
そうこうしているうちに私のケース、革そのものは丈夫なので、17年使ってもなんともないんだけど、ファスナー部分とか布製の肩掛けベルトなど、革以外の部分がもうかなりボロボロで、買い直したいんだけどラニオン・ブルースは手に入らず、かといってこの軽さやスリムさや頑丈さや気楽さに対抗できるケースもなかなか無く(テナーのセミハードというのは結構図体が大きくなってしまうのだ)、困ったあげくドルチェのK田さんに相談したところ、探し出してくれたのがこれだったという訳。

よかった。これでまたあと17年くらいは使えるぞ(笑)

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