今年も第九
26日。
最後はかなりどたばたしたが、今年もなんとか無事仕事が打ち上がった。
明日から年末年始の休暇に入る。というか全く実感ないんですけど。
久しぶりにゆったりと6時頃職場を出て、寒空の下、今年最後のサントリーホールへと向かう。
ベートーヴェン/「フィデリオ」序曲
同 /交響曲第9番「合唱付」
Sp:澤畑恵美、Ms:竹本節子、Tn:福井敬、Br:福島明也
二期会合唱団
東京都交響楽団
指揮:アレクサンドル・アニシモフ
いろいろなことがあった今年、良いことばかりでもなかったけれど、それでもこうして心安らかに音楽を聴いていられるというのは、何よりも有難いこと。
プログラム冊子中にも書いてあったけれど、この指揮者、私も(毎年この時期にはいっぱい名前を見かける)アンドレイ・アニハーノフと混同していた。
パッと見、わかりやすいとは言い難い棒だが、演奏はとてもよくまとまっていた。テンポは全体に遅めで、予想外に前世紀の巨匠風の演奏だったのが面白い。オケは弦の冴え、オーボエに先導されたかのような木管の安定した演奏ぶりが印象的。
都響の第九は合唱がいつもプロ(二期会)なのがいいですね。75人程の人数で、何の不満も余計な心配もなく、第九という音楽そのものに浸らせてくれる。
今月の月刊都響(プログラム冊子)は読み応えがあって、「本邦ピアノ協奏曲事始」と題された、1月定期の日本人作品特集に合わせたのであろう片山杜秀の連載も面白いし(1月定期には片山氏がプレトークで出演されるみたいなので、がんばって早く行って聞いてみようと思っている。音楽評論家によるコンサートのプレトークなんて大抵ろくでもないものだけれど、この人だったら何かやってくれそうな気がする)、今号のメイン・コンテンツ、28ページにおよぶジャン・フルネ追悼特集は永久保存版だ。
1978年からのフルネ=都響共演全記録というのがこれだけで10ページにわたって載っている。試しに自分が実際に聴いた公演にマーカーを引いて行ったら、すごいことになってしまった。
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まさか1988年4月ヘラクレスザール(ミュンヘン)にもマーカーがされているのでしょうか。えへへ。
1980年9月安川加壽子とのサンサーンスの5番のコンチェルトや、1982年4月井上直幸、竹内啓子とのモーツァルトの2台のための協奏曲とかにもマーカーがされていたら、倒れます。どてっ。
投稿: よねやま | 2008.12.27 16:13
さすがに、海外まではありません。
2002年の北京は、結構本気で検討したのですが、残念ながら実現しませんでした。
最初のマーカーは、1984年12月18日の、トマジ「典礼風ファンファーレ」&第九、です。
投稿: Thunder | 2008.12.28 01:37