2008回顧
大晦日です。
今年のなめら~かの大量の演奏会写真の中から、団員配布用のものを選び出すという作業をしていたところ。
A山社長の撮った原写真は高解像度で、開いて見るだけで結構重いので、落ち着いて時間をかけられるときにしか作業が出来ないのだ。
半日がかりで60枚ちょっとを選び出したけれど、はてどうやって見るようにしようかなあ。
年末恒例、今年のベスト・コンサートなどを考えてみる。
去年、行ったコンサートの回数が久しぶりに100回を超えたと思っていたら、今年は110回を超えてしまった。
ここ何年か、楽器を吹く時間というか機会をどんどん減らして、そのぶんの時間が聴く方に回っていた、というところがある。
さすがにそろそろ限界で、来年は少しどうにかしなければなるまい。
演奏する機会自体はもう絞れるところまで絞れてきたと思うので、こんどはそのひとつひとつのクオリティを上げてゆくこと。
そのために考えていることもあるのだが、それはおいおい。
今年は海外オケが多士済々だったけれど、一番といったら躊躇なくロイヤル・コンセルトヘボウですね。
モントリオール響も、ロサンゼルスフィルも、ドレスデンフィルも、これらとはちょっと違うけどアルメニア・フィルも、どれも感動的だったけれど、NHKホールという会場のハンデはあっても、「本物」は、格別にきらめいた。
国内オケ編は、インバルの「千人」に未練を残しつつも、大野和士指揮のR.シュトラウス・プロを第一に挙げましょう。
音楽でひとりの偉大な作曲家の「肖像」を描くという、口で言うのは簡単だが現実にはなかなか困難な作業に、かくも見事な成功をおさめたというのは、ほとんど例のないこと。
専門の物書きの方や、他のブロガーの方々はどうか知らないが、私は自分が書いたエントリを結構読み返すほうだ。
それも、かなり昔に書いたエントリを読み返しては、コイツ文章下手だなー、とか、おー、結構面白いこと言ってんじゃん、などと思っているという、かなりにオメデタイ「著者」であります。
そもそも自分が読みたいと思うような文章が世の中に見当たらないので、しょうがなく自分で書いているところもある。
サクソフォン絡みのコンサートで、今年自分が書いたレポートをこの機会に読み返してみて、一番面白い(率直に書けていて、しかもそれがプラス思考と結びついている)と思ったのが、5月の江川さんのリサイタルだった。
だからこれ、きっといい演奏会だったに違いない。
自分で聴いて感想を書いてるくせに何を言ってるんだと言われそうだが、サクソフォン絡みのコンサートに関しては、自分はあまりにも当事者過ぎるので、実のところ客観的に判断をするのが難しいのだけれど、結果として出てくる文章というのは結構正直なものだと感じる。
こういう、気持ちのよい感想が書ける演奏会に来年はたくさんあたるよう、祈りたい。
そうだ、4月に聴いた井上二葉先生のピアノ独奏会を、忘れずに挙げておきます。
自分がこのコンサートの客席にいたということが、なんと貴重で、誇らしいことだったか。
来年も、すばらしい音楽との出逢いを楽しみにしつつ。
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