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2008.11.09

東響 with 8 saxs

Tokyo Symphony, 081108東京交響楽団 東京芸術劇場シリーズ#98

エルガー/行進曲「威風堂々」第3番
P.マクスウェル・デイヴィス/オークニー諸島の婚礼と日の出(バグパイプ:十亀正司)
モーツァルト/フルート協奏曲第2番(Fl:アンドレア・グリミネッリ)
三枝成彰/フルート協奏曲(同)
黛敏郎/饗宴
 指揮:大友直人

朝からいろいろあったこの土曜日の最後は、この演奏会。
めちゃくちゃおもしろかった。
なんといっても4曲め、三枝成彰のフルート協奏曲(2003)という作品。これ、サクソフォンを8本も使うのである。

オーケストラの中のサクソフォン、というのは私Thunderの研究テーマのひとつだけれど、1曲に8人が乗るという例は私が知る限り最大人数だし、実演の機会もそうあることとは思えない。
これは聴き逃せないところでしょう。
ちなみにオーケストラの楽器編成は、弦、打楽器、ホルン4、サクソフォン8。トランペットやトロンボーンは無く、フルートやオーボエといった普通の木管楽器は「オプション」扱いで、今回は省略されていた。(推測だが、サクソフォン奏者が調達できない時のためのオプションではないか)

曲は3楽章から成り、疾走する第1楽章、ちょっと雅楽を思わせる音響的背景の上で独奏フルートが即興的フレーズを点描する第2楽章、そして独奏フルートが超絶技巧を開陳する第3楽章(やがて冒頭の「疾走するフレーズ」が戻ってくる)、という構成。
現代的な語法は使われているものの、取っ付き難さは皆無。楽しく聴ける曲だ。
独奏フルートはさすがに音量バランス上、PAを使っていたようだが、ほとんどそれと気付かないほど注意深く使われていた。
サクソフォンは、各人のソロから細かい音符のアンサンブル、賑やかし、和音の延ばしまで、あらゆる使われ方をしており、通常のオーケストラにおける管楽器セクションの役割を代りに担っているような印象を受けた。
ちなみにCDも出ているようだ(こちら)。
作曲者臨席。三枝さん、66歳だそうだが、若く見えるなあ。オレとそんなに変わらないくらいに見える。

本日のサクソフォンの登壇メンバーは(先日のはたえ氏との呑み会の席で小耳にはさんでいたのだが)、Sn塩安、S滝上、A佐藤(渉)、荻島、T成田、鶴飼、B平賀、浅利(以上敬称略)。
二度とない顔ぶれではあろう。

最後は黛の「饗宴」。
これもサクソフォンを5本使う。S塩安、A佐藤、荻島、T成田、B平賀というメンバーが残る。
偶然にも先週シティフィルでも聴いたばかり。たった1週間の間に「饗宴」の実演が二度もあるなんて、これまた空前絶後の事態ではある。
鮮やかに整理された見事な演奏ではあったが、先週感じたような、いかにも日本の終戦直後という猥雑で不定形なエネルギーにみちた雰囲気というのが綺麗に無くなって、フツーにモダンな音楽になってしまっていたのが、不思議だった。
テンポ設定のせいか、指揮が判り易すぎるのか。アンサンブルの精度そのものは先週より良かったと思うんだけどね。
面白い現象だなあ。

順番は前後するが、前半のピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-)の作品もなかなか面白かった。
ボストン・ポップスの委嘱作品だそうで、スコットランドの民謡調による一種のラプソディ。
曲の最後の部分で、バグパイプのソロとの協奏となる。
客席の後ろから、タータンチェックのキルトスカートに詰襟の上着、飾り付きの短帽という正装?の出で立ちで登場し、バグパイプを吹き鳴らしながらステージまで歩いて行ったのは、東響の首席クラリネット奏者、十亀正司氏。
曲の印象を、最後の最後で全部、かっさらって行った。お見事!
大拍手に応え、オーケストラと共にもう1曲バグパイプのソロ(スコットランド民謡?「ハイランド・カテドラル」)。更に大喝采。
多芸な人だということは知っていたけれど、こんなことまでやっちゃうんだ。知らなかった。

モーツァルトでは半分意識を失っていたことは、ご勘弁ください(苦笑)
なにしろ朝の8時から楽器(アルト)担いで飛び回っていたもので。

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