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2008.11.01

東京のフルモー

JYF, 081031, Tokyoジャン=イヴ・フルモー Jean-Yves Fourmeau サクソフォンリサイタル ジャパンツアー2008東京公演(第一生命ホール)

K.ベッファ/オプセシオン Obssesions(日本初演)
C.パスカル/ソナチネ
F.デュクリュック/ソナタ嬰ハ調
A.デザンクロ/プレリュード、カデンツァとフィナーレ
 ジャン=イヴ・フルモーASax、羽石道代Pf
G.F.ヘンデル/シバの女王の入場
 大森義基SSax、波多江史朗ASax、塩安真衣子TSax、有村純親BSax
A.マルチェッロ/オーボエ協奏曲
 フルモーSSax Solo、大森SSax、波多江ASax、塩安TSax、有村BSax
J,ノレ/アトゥサックス Atout Sax
 フルモーSSax、波多江ASax、大森・塩安TSax、有村BSax
J.イベール/コンチェルティーノ・ダ・カメラ
 フルモーASax Solo、塩安SnSax、松原孝政・松井宏幸SSax、波多江・國末貞仁・小森伸二ASax、井上麻子・福井健太TSax、有村・平賀美樹BSax、栄村正吾BsSax、大森義基(指揮)

東京でフルモーのソロリサイタルを聴くなんて、いったい何年ぶりのことだろうか。
以前、上野の石橋メモリアルホールで聴いたのは、あれはもう1990年代の初頭のことだった気がする。
大阪-広島-名古屋-札幌、そして東京と、5日連続の乗り打ち(!)で開催された2008リサイタルツアーの最後は、日本のたくさんの元・生徒のサクソフォン奏者をバックに従えての、ゴージャスな催しとなった。

会場はほぼ満員。
到着前、地下鉄勝どきの駅で鹿児島からわざわざこれのために出て来られたK多先生とその娘さん(受験生)にばったりお会いし、びっくり。
会場に着くと、更に知った顔がたくさん。あの人もこの人も全員集合、というこの雰囲気は、久しぶり。
6月の原さん以来かな。いやもっと凄い。

コンサート前半は、フルモー得意の、フランス楽派の伝統的なレパートリー。
1曲だけあった初演物も、明らかにフォーレからデザンクロへと繫がる延長線上にある、オーソドックスでアカデミックな作りだった。
ステージに出てきた瞬間は、以前はなかったちょっと恐い顔に見えたのが、少し意外。そりゃ、もう50過ぎてるんだもんな。顔だって変わるだろう(チラシの写真と比べても、変わったな、という雰囲気)。
連夜の移動と本番だし、疲れてるのかな、とも思ったが、音を聴く分には全然そんなことはない。
パスカルからデザンクロの3曲は、引っ込まず続けて演奏。さすが。

後半は、サクソフォンアンサンブルをバックに従えて、あるいは自らアンサンブルに加わっての、ア・ラ・カルト。
やっぱりイベールでしょう。ロンデックスの編曲になる11サクソフォン伴奏版は、ヘタなオーケストラよりもよほど聴き応えがある。そりゃそうだ。バックを吹く高音から低音まで11人全員が、この曲のソロパートを暗譜で吹けるくらい熟知していて、しかもソリスト御自ら教えたような人たちばかりなんだから(普通の「コンチェルト」だったら、絶対あり得ない事態)。
フルモーのソロは、相変わらず少し走り気味だけれど、別に転んでいるという訳ではなく、フルモーという人の時間の感じ方がそもそもそうなのだろう。
バックのサクソフォンアンサンブルも、曲が進むにつれてそういう「フルモー的時間」を楽しく消化していったように思えた。

アンコールに、ふたたび羽石さんのピアノ伴奏で「マドモアゼル・サンドリヨン」と「Joao et Stau」(共にR.アレッサンドリーニ作曲)。
シャンソンか何かのような、軽ーい、短い曲だ。
われわれが吹いたら、「え、どうしたの?」となってしまいそうなこういう軽い掴みどころのない小品を、さらっと吹いてしまうところも、フルモー氏の真骨頂。
デュクリュックの2楽章みたいな、明らかにフランス民謡調を感じるシンプルなメロディを、ああいうふうに(私たちには真似できない流儀で)シンプルに趣深く吹けるというのもまた、そうだ。
なめらかな音だ。音の立ち上がりこそいわゆる現代フランス流派と共通するものがあるけれど、サウンド全体としては最近のフレンチスタイルのようなタイトさを感じさせないところが、フルモー氏の人徳か。
ソプラノがまた良い音してるしね。マルチェッロの3楽章で、どっちがどっちだか分からないくらい渾身の掛け合いを吹いた大森さんのソプラノも、印象的だったけれど。
オレもソプラノ吹かなくちゃ。

終演後はかなり大混雑、というか大混乱に近かったけれど、なんとか挨拶すべき人にはすべて挨拶出来て、ホッとした。

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サクソフォンの演奏会(2008年)」カテゴリの記事

コメント

昨夜は帰り際にVサインでご挨拶というのもなんでしたが・・・w
フランス産の芳醇でスモーキーなワインを頂戴しているそんな演奏会だったと思います。贅沢な演奏会でした!!
happy01

昨日はあの場で大きな声で名前など叫んでいただいてありがとうございました(笑)

そうですね、とても豊穣で、貴重な時間を過ごしたと思っています。
またどこかでご一緒できますように。

こんにちは。先日の九州サクソフォニストグループコンサートでA藤氏と演奏していたバリトン担当の者です。お話をしたいなぁと思いつつなかなか勇気がなく声をかけられませんでしたので、誰だか分らないかと思いますが、フルモーのコンサートでお見かけいたしました。先日も声かけれず、トボトボと帰宅した次第です。
フルモーのコンサート実に面白い内容でした。東京に引っ越して日が浅く、電車など分からずホールにたどりつくまでに苦労しましたが、苦労してでも行った甲斐がありました。イベールは、本当に下手なオケより本当に良いなと思いました。本当は、バックもサクソフォンでやるのがオリジナルなんじゃないかと思うくらいでした。幸せなひと時を過ごせました。また、何かの演奏会でお見かけしたら次回は、お声をかけますね。

コメントありがとうございました。
あの大江戸線とかいう電車は、東京に40年以上住んでいる私でもかなり手ごわいです(苦笑)

ブートリーを演奏されていた方ですか?プログラムでお名前を確認しました。
東京に越されてきたのでしたら、そのうちお会いする機会もあるかと。
そのときはよろしくお願いします(^_^)

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