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2008.10.26

ダン・タイ・ソン

土曜日の2本め。
サントリーホールから、地下鉄に乗って四谷へ。
堤上の木々が秋色に染まる、夕暮れ時の外濠公園沿いの道を歩く。向かいの上智大学の校舎からは、音楽系サークルの合奏の音が洩れ聞こえてくる。

Dang Thai Sonダン・タイ・ソン ピアノリサイタル(紀尾井ホール)

フォーレ/夜想曲第1番、第2番
ラヴェル/鏡
ドビュッシー/子供の領分
同 /2つのアラべスク
同 /マスク(仮面)
同 /歓びの島

大勢で一緒に聴くよりも、ひとりで聴いたほうがお得なピアニストは?

答:ダン・タイ・ソン(団体・損)。
つまんないこと言ってる場合じゃなくて。

海外の(非フランスの)一流ピアニストが日本でこういう曲目でリサイタルをするのはたいへん珍しいうえに、ダン・タイ・ソンといえば4年前のパリ室内管弦楽団の来日公演でメンデルスゾーンの協奏曲とフォーレのバラードを聴いたことがあって、こんなに美しい音色でピアノを弾く人は聞いたことがないってくらい感嘆した記憶があったので、告知を見たときからピンと来るものがあり、楽しみにしていた。

聴いて、期待通り。いや期待以上かな。
ほぼ満席ながらとても静かに集中したマナーのよい客席に溶け入るように座って、心を真っさらにして聴くうちに、すべてが終わっていた。
不満も、過剰もない。繊細きわまりないピアニシモからフル・オーケストラのように響くフォルティシモまで、あるのはその場とその時間にふさわしい「音楽」だけ。
演奏者の国籍がどうなんて、こういう演奏の前には何の意味もない。
ダン・タイ・ソンという人は、どんな国の、どんな感性の人が書いた音楽にも同化できる、真に開かれた感受性をもっている人なんだろうと思う。
そのような感受性が、生まれ育った戦火のベトナム・ハノイでの初期教育の中で培われたというのは、驚異的というか、感動的だ。

自分が本当に聴きたいのは、こういうコンサートだ、ということを、あらためて痛感。

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コンサート(2008年)」カテゴリの記事

コメント

この人も好きだし、セットリストも好きな曲ばかり。いいですね!

ところで、関係ないですが平賀さんのブログでいきなり見つけてビビリましたw

ふふ、見つけられましたか。
なんか、そのときはいろいろな人に写真撮られました(^^;

平賀さんとはつい先程お会いしたところです。

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