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2008.10.26

日本フィル定期、三善の「交響三章」

JapanPhil, 081025日本フィルハーモニー交響楽団 第604回東京定期演奏会(サントリーホール)

モーツァルト/交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
三善晃/交響三章
ラフマニノフ/交響曲第3番イ短調Op.44
 指揮:尾高忠明

土曜日。
久しぶりの日本フィル。サントリーホールのマチネ。
お目当ては、これはもう三善晃の「交響三章」(1960)に尽きる。

三善さん27歳の作品。ある年代の人間にしか創ることの不可能な、炸裂するような若々しさと勢いと実体性の共存する音楽である。
フランス近代、デュティユーをはじめとする先行するさまざまな音楽の影響がありつつも、確固として「三善晃」というひとりの日本人の音楽であること。
同時に(逆説的に)、単なる「現代音楽」でもない、クラシック音楽の伝統と格調を受け継ぐ歴史的な音楽であること。
大学生の時にレコード(DENONから廉価で再発売された、初演当時の録音)で聴いて衝撃を受けて以来、戦後の日本で書かれた数多い音楽の中でも、最高傑作のひとつと思ってきた。
久しぶりに実演で聴いて(前回は1987年の都響。指揮はやはり尾高さん)、その考えに今なお疑いないことを、確認。
集中と気迫にみちた演奏が、快い。聴いて、自分の中に溜まっていた余分なものが、絞り出されたように感じた。
偉大な音楽だ。

最近では吹奏楽で抜粋版が演奏されることは多いけれど(実は私も、十数年前に東京の名門T区吹奏楽団のエキストラで3楽章を吹いたことがある。ちょうどサックスの団員さんが全滅状態だった頃。滅茶苦茶に難しくてまともに吹けず迷惑かけてしまったおぼろな記憶が…)、これは是非全曲ちゃんと聴くべき曲だと思う。

Akira MiyoshiCDは最近(もう1年くらい経つのかな)、タワーレコードからビクター音源のライブ録音が復刻された。
VICTOR×タワーレコード「ヘリテージ・コレクション」と題する一連のシリーズの1タイトルが「三善晃の世界」と題する2枚組で、初演者である渡邉暁雄=日本フィルによる1981年のライブが収録されている(こちら)。

実を言うと、私が最初に聴いた録音である、同じ渡邉暁雄=日本フィルによる1962年録音のDENON盤のほうが、演奏の質は断然良いのだが、こちらのCDは現在入手困難である。
ヤフオクとかにはたまに出るので、この曲に興味のある方は入手されて損はないと思う。
閑話休題。

すみません、他の曲目、特にモーツァルトは、あんまり印象がないです(苦笑)
ラフマニノフの3番は実演は初めてだったが、さすが尾高さんの得意な曲なんだろうなあ、というところ。抜きんでて有名な「2番」の交響曲みたいな臆面の無さは後退して、洗練された知的な部分が現れた曲だと思った。
「シンフォニック・ダンス」と作品番号がひとつ違いで、ところどころよく似た雰囲気がある。

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コンサート(2008年)」カテゴリの記事

コメント

三善晃/交響三章、渡邉暁雄指揮日本フィルのCDを見つけました。
 
[amazon.co.jp] ASINコード
http://www.amazon.co.jp/現代日本音楽の古典1/dp/B00005MRT9/ref=wl_it_dp?ie=UTF8&coliid=I1STC15FRSU1W0&colid=S9Z4W397JPD9
だと交響三章かどうかわからなかったので、

[amalook] ASINコード→JANコード
http://www.amalook.com/asi/music/B00005MRT9.html

[jbook] JANコード
http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/2623014/s
という風に追っかけて、曲や指揮者、オケが合っていることを確認。
「レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント」となっているので、たぶんDENONだろうと。
 
ちなみに、今日2008年10月30日現在もamazon.co.jpで「現在お取り扱いできません」となっているのは、1,800円で出品していた最後の1枚を私が買っちゃったからでした。かしこみ、かしこみ、マウス。
 
で、今日来ました。DENONでした。1962年1月8日/9日、(改装前のオリジナルの頃の)杉並公会堂での録音。デッドな音響、録音にはグー、あなどれません、杉並公会堂。このCD、早くも私の愛聴盤になりそうな気配。いい曲だなあ、いい演奏だなあ。そして、この三善の委嘱作を2日もかけてセッション録音をしていた、いい時代だったんだなあ、と。

さ、さすが。
DENON盤をかくも素早く入手されましたか。
ね、いいでしょ。

半世紀近く前の、かくも素晴らしい演奏・録音のこのCDと、同じオーケストラ、同じ指揮者による19年後の録音を聴き比べると、この間にあった日本フィルの分裂、という事態が、どんなにかあってはならない残念な出来事だったか、ということを実感するように思います。

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