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2008.10.17

プレトニョフ、須川さん、東フィル

TPO, 081016今日は東京フィル。
「今日は私のお師匠の演奏会だから」とかなんとか言って、職場を6時くらいで辞して、初台へと向かう。
まあ、嘘ではない。

東京フィルハーモニー交響楽団 東京オペラシティシリーズ#41

ラヴェル/「ダフニスとクロエ」第2組曲
グラズノフ/サクソフォン協奏曲(A.Sax:須川展也)
ショスタコーヴィチ/バレエ組曲「黄金時代」
同 /交響曲第1番
 指揮:ミハイル・プレトニョフ

今日の東京フィルは弦がとても豊穣でいつになく充実した音がしていたのがなんといっても印象的。コンマスが荒井さんだからか?いや、それだけじゃない。それが多分ロシアのスタイルなんだろうな。
今日の指揮者プレトニョフはピアニストだけれど、ありがちなピアノ出身の指揮者とは違って、音楽の流れがちゃんと深い呼吸に基づいている感じがするところが偉い。
誰かさんみたいな呼吸感のない指揮で「ダフニスとクロエ」なんか聴かされた日にゃ、私暴れちゃいますから。

須川さんのグラズノフ。驚いたことに16型フル編成の弦での伴奏。コントラバスが8台ですよ。マーラーやブルックナーの大シンフォニーの弦と同じ物量のゴージャス。
相対的に須川さんはかなり軽い感じで吹いていたように聞こえた。ちょっと疲れたような音がしていたのは気になったけれど、須川さんなりの「省エネ奏法」のようなものを探求しているのだろうか。忙しそうだもんなあ。

昔初めて聴いた頃の須川さんとは随分違う音だけれど(芸大に須川という私と同い年のすごい才能の学生がいる、という話を伝え聞いてから、はや四半世紀以上が経ってしまった)、それは須川さんの、あと10年20年吹き続けるためには今何をすべきなのか、という考えのおそらく現れなのではないかと思っている。
私も(不遜な言い方かもしれないが)同じことを考えているので、なんとなく分かるのだ。

休憩後の「黄金時代」(ショスタコーヴィチ)。
モダニズムと冗談音楽のきわどい境を行くようなこの楽しい曲、演奏される機会はたいへん珍しい。
聴いた感じは軽くて楽しい曲だけれど、演奏は相当難しそうだとは思った。管楽器があちこちで落ちたり、出の拍を間違えたりしていた。練習が少なかったのかな(あるいは、練習の時はなんとなくうまく行ってしまったのかもしれない)。
2曲めのアダージョにソプラノ・サクソフォンの長いソロがあるのだが、ひょっとして、と思ったらやっぱり須川さんがオケ中に入っていた(普通の黒服に着替えて、何事もなかったかのように座っていた)。
ファシストの娘の妖艶な踊りの伴奏、という設定らしいが、いかにもという音(笑)。プログラムに須川さんが引き続き乗ると書いてあったのに気がついていなかったが、音を聴いたら一瞬で判りました。

最後は、同じくショスタコーヴィチの「交響曲第1番」。
「黄金時代」と「1番」の組み合わせは、30年近く前、私がこれらの曲を最初に知ったマルティノン=ロンドン響のレコード(Decca)と奇しくも同じカップリングで、おおっと思ってしまう。
改めて、すごい曲だと思った。こんなに深くて厳しい曲が、ショスタコーヴィチ19歳の、音楽学校の卒業制作だってんだから。なおかつ、「ソビエト連邦」とか「共産圏」とか、そういう懐かしい匂いがプンプンしてくるような音楽でもある。
演奏も今日一番良かったかも。

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コメント

プレトニョフさんのショスタコはすばらしいだろうと想像がつきます。
ショスタコが スターリン万歳の音楽を求められていることをわかっていながら ちゃかしたユーモラスな小曲をつくりあげたことを高く評価しているそういうセンスですから。聞きたかったなあ。 プレトニョーフの(ちなみにプレトニョーフとヨにアクセントです)ショスタコはそういう意味でこれからも楽しみ。

コメントありがとうございます。
私はキッカケ的には前半目当てだったのですが、いざ聴いてみたら後半のショスタコに圧倒的な感銘を受けました。
引き続いて聴いてみたい人ですね。

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