9月の都響定期
無事東京に帰ってきてはいますが、多忙のため沈没中。
合宿&演奏会の話はしばしお待ちを。
今日は鎌倉の鶴ケ岡会館でカルテットの小さな本番だった。それでもこの時間に帰れたのだから、久しぶりの余裕ある休日という感じ。
金曜日はサントリーホールに座る。
忙中自ずから閑あり、ということで。
東京都交響楽団 第667回定期演奏会(サントリーホール)
ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲(Vn:オーギュスタン・デュメイ)
ブルックナー/交響曲第6番
指揮:マーク・ストリンガー
このプログラムで2日公演(昨日は東京文化)というわりには客入りは良い。
指揮のマーク・ストリンガーは、1964年生まれのアメリカ人。Timpaniレーベルから出ているマニャールとリリー・ブーランジェの作品集のCDは結構好きでよく聴いているが、実演は初めて。丸顔、眼鏡、薄い頭という「小父さん」的風貌で年齢を10歳くらい損している感じがする(沼尻竜典さんと同年生まれだから、指揮者としては若い方なのだが)。
Vnソロのデュメイは貫祿があった。世界の一流ソリストとはこういうもんかという感じだ。あまりにも当然のように何でも出来てしまうので、逆に「普通」に見えてしまい、すごいことをやっているというふうには悟らせない。
とても身体の大きな方で、コンマスの山本さんが立っても胸の辺りまでしかない。
メインはブルックナーの6番。初めて聴く曲だ。4、5、7、8、9番だったら何度も聴いているのに、不思議と演奏機会がない。
3楽章の途中辺りまでは、ブルックナーぽい鉄面皮な感じがあまり無くて、ハーモニー的にも面白い動きが多く、これってもしかしたら良い曲かもしれない、と思って聴いていたが、最後まで聴き終わってみたら、結局、やっぱりブルックナーでした(苦笑)
それでも、聴かず嫌いの曲や作曲家をこうしてじっくりと聴く機会があって、新しい発見もある、というのは、定期会員ならではの面白さだ。
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