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2008.07.12

安川加壽子記念会2008

20080710安川加壽子記念会・第8回演奏会(東京文化会館・小ホール)

ドビュッシー/12の練習曲より 1.五指のための、5.オクターヴのための、11.アルペッジョのための、12.和音のための
 川崎翔子(Pf)
ドビュッシー/版画
 秦はるひ(Pf)
フォーレ/舟歌第1番、夜想曲第6番、即興曲第5番
 井上二葉(Pf)
ラヴェル/高雅で感傷的なワルツ
 金澤希伊子(Pf)
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.165
 徳永二男、三浦章広(Vn)、川崎和憲(Va)、藤森亮一(Vc)

木曜日(10日)のこと。
日本の「ピアノの女王」安川加壽子先生(1922.2.24-1996.7.12)を顕彰する、定例コンサート。
ブログ書くのをモタモタしてる間に、ちょうどご命日となった。

前回(2006年)たまたま聴きたい曲目があって、安川先生のこともよく知らぬまま足を運び、感銘を受け(そのときの日記はこちら)、それとほぼ同時に復刻された、安川先生自身の演奏になるドビュッシー全集のCDを聴いて更なる衝撃を受け(こちら)、次回も是非来ようと思っていた。

なんといっても、この4月にフロラン・シュミットの作品をプログラムしたすばらしいリサイタルを聴いた井上二葉先生の演奏が楽しみだったけれど、終わってみていちばん感銘を受けたのは秦はるひさんの「版画」だった。
まるで、ほかの方々とはもうピアノそのものの材質から違うと思えるほどの、柔らかで、まるで歌を歌うような音。
芸大の先生。どこかで見たお名前だなあと思ったら、小柳美奈子さんが師事された先生として、昔からプロフィール上で見ていたのだった(小柳美奈子さんも安川門下である)。

井上先生の演奏は「矍鑠たる」、という形容がふさわしい。
演奏する姿も、立ち姿も、実にカッコイイ。
とても80近い年齢には見えない。こういうふうに歳を取りたいものだ(絶対無理)。
最初の方はまだ芸大の院生、安川加寿子記念ピアノコンクールで1位を受賞された方だそうだ。チャキチャキ、キッパリとした演奏で、ドビュッシーでも「練習曲集」という選曲は似合っていただろう。
前半最後の金澤先生は、井上先生よりもさらに先輩にあたる大ベテラン。ペルルミュテールのお弟子さん。ということはラヴェルの直系か。
曲の出だしはわざと崩しているのか崩れてるのかわからない微妙さで面食らったが、全体には説得力ある演奏で、最後のワルツの、そこまでの曲の断片が明滅するあたりの響きの作り方の見事さには感心。

今回は安川加壽子先生の御主人、定男氏(元・中央大教授、国文学者)の没後1年の追悼演奏会も兼ねてということで、後半は定男氏の好きだったというベートーヴェンの弦楽四重奏曲。
さすがにこれは聴いたことがなかった。CDだけはリンゼイの全集を持っていたので(この曲までは聴けていなかった(^^;)、前夜あわてて予習したんだけど。
ベートーヴェンの最後の弦楽四重奏とのことだが、予想したほど深刻な音楽ではなく意外と軽い曲だったような。
メンバーは臨時編成のようだが、さすがに「ほぼN響」カルテットということで演奏はなかなか良かったです。
川崎さんのヴィオラやっぱり上手いなあ。N響で顔を見なくなって久しいが。(Saxカルテットで長年テナーを吹いていたもので、絃カル聴いてもヴィオラに耳が行ってしまうのだ)
アンコールに、3楽章レント・アッサイをもう一度。

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コメント

なんだか絃カルのメンバーすごいですね。

それから、秦はるひさん、小柳さんの御師匠さんなのですか!小柳さんファンとしてはチェックしておかなくては。

弦は徳永二男さんが依頼を受けて集めたメンバーだそうですよ。

美奈子先生のプロフィールには、「ピアノを安川加壽子、梅谷進、秦はるひに師事」といつも書いてあります。
本日渋谷塔にて、秦はるひピアノリサイタルというCD(Fontec)を捕獲しました。
これ、なかなか興味深いので、こんど紹介エントリを書く予定です。

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