2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フォト
無料ブログはココログ

« オペラシティでN響 | トップページ | 金曜日のトリフォニー »

2008.06.12

ガーシュウィンの自演盤

ラプソディ・イン・ブルーの編曲がやっと完成。
自主的に設定していた期限は今週末の練習(15日)だったので、かなりぎりぎり(^^;
ま、遅れなかったからよしとしよう。

完成記念に(別にそういうわけではないが)、こんなCDを買ってみた。

George Gershwin
(ソニークラシカル/SRCR2033)

これに収録されている「ラプソディ・イン・ブルー」がどんなものなのかというと、このCDのタイトルとしてジャケットに印刷されている(タイトルというには異様に長い)以下の文面が、すべてを物語っている。

George Gershwin Plays Rhapsody In Blue, The 1925 Piano Roll, Accompanied by Michael Tilson Thomas Conducting The Columbia Jazz Band

祖父の代からガーシュウィン一家と親交があるという、ガーシュウィンの権威の名を自他ともに許す指揮者マイケル・ティルソン=トーマスの、有名な録音である。
この「ラプソディ・イン・ブルー」という曲、初演時は現行のオーケストラ版とはかなり違う、ストリングス付きジャズバンド編成だったことは知られていて、現在はいくつかの録音が存在するけれど、この版が世に知られるきっかけとなったのがおそらく、1976年のこの録音だろうと思われる。
私も、かなり以前から存在は知っていたが、聴くのは今般が初めて。

聴いた第一印象。「はやっ!」
特にカット箇所も無いのに、演奏時間はなんと13分台(現行の録音は通常、16~18分)。
いくら、取り回しの軽いジャズバンド版だとはいっても、速すぎてバンドメンバーが泡喰って演奏している感じだが、それにしても機械を相手に付けているにしてはよく辻褄を合わせたものだと感心してしまう仕上がりではある。
もともと、残されていたガーシュウィン自演のロールはピアノ独奏版で、一人でやりたいように弾き飛ばした演奏だから、オーケストラを付けることは想定していないテンポなのだろう。
この録音を実現するために行われた最初の作業というのは、ガーシュウィン自身が弾いたピアノロールから、オーケストラ部分の音に相当するパンチ穴を拾い出して、ひとつひとつ丹念に塞ぎ、独奏ピアノパートの音だけを残す作業だったという。
すごい話だ。
そして、そのロールを再生するための状態の良い自動ピアノを探し、修理と調整を施し、初演の時に使われた楽譜を放送局や各地のオーケストラの倉庫、米国議会図書館まで廻って探し出し、散逸したパート譜を整理し…
それらの一連の作業は、まさに、昔の名画や建築や文化財の地道で微細な復元作業と同じだ。

CDのライナーノートを書いたこの録音のプロデューサー、米CBSのアンドルー・カズディン(奇しくも、以前話題にしたメータ=NYP盤と同じ人物だ)は、その文章をこのように誇り高く締めくくっている。
「これは半世紀にわたるかけ橋であるばかりでなく、現代のハイ・ファイ技術によって未だかつて録音されたことのないものとなった。即ち、ジョージ・ガーシュウィンをソリストに迎え、オリジナルのジャズ編成による『ラプソディ・イン・ブルー』全曲、というわけなのである。」


しかし、ティルソン=トーマスって、今年64歳になるんですねえ。
もっとずっと若いような気がしていたんだが。

« オペラシティでN響 | トップページ | 金曜日のトリフォニー »

CDを聴く」カテゴリの記事

コメント

ティルソン=トーマスってそんなに歳なんですか!まだラトルと同じくらいかと思ってました。

改めて調べてみたら、1944年12月21日生まれ、なんだそうで。
私も意外でした。

まあ、私が十代の頃から名前を知っている人で、でその自分がもう4X歳なんですから、不思議ではないんですけどね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74078/41501568

この記事へのトラックバック一覧です: ガーシュウィンの自演盤:

« オペラシティでN響 | トップページ | 金曜日のトリフォニー »