ドイツロマン派の日曜
日曜日。
午後ひとつ用事を片付けた後、雨の中サントリーホールへ。
久しぶりに落ち着いた休日。
東京都交響楽団 プロムナードコンサート#328(サントリーホール)
ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ブルッフ/スコットランド幻想曲(Vn:竹澤恭子、Hp:早川りさこ)
シューマン/交響曲第3番「ライン」
指揮:ヘンリク・シェーファー
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日曜日。
午後ひとつ用事を片付けた後、雨の中サントリーホールへ。
久しぶりに落ち着いた休日。
東京都交響楽団 プロムナードコンサート#328(サントリーホール)
ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ブルッフ/スコットランド幻想曲(Vn:竹澤恭子、Hp:早川りさこ)
シューマン/交響曲第3番「ライン」
指揮:ヘンリク・シェーファー
土曜日。
午前は、久々のK高校の部活へ。
初対面のサックスの1年生3人を相手に、基礎レッスン。
呼吸法、アンブシュア、ロングトーン、タンギング、そして音階練習のさわりまでで、約2時間。
こういうことを集中して教わるのは初めてだったようで、面食らっていた感じもあったけれど、始める前より明らかに良い音が出てきたと思うので、このままキープできるといいんだが、こちらもそう頻繁に来れる訳ではないからなあ。
こうやって改まって人に何か教えるとなると、私自身がかつて自分の師匠に教わった流儀を無意識に真似ていることに気付く。
教える内容ばかりではなく、喋り方や、レッスン中の態度までも。
誰かの師匠であるということが、その誰かにこんなふうに影響を及ぼすことを考えると、とても不思議でもあり、怖くもあり。
午後は初台へ移動。
新国立劇場初体験。
ただし中劇場だけど。
Evergreen~岩井直溥・吹奏楽作品集
岩井直溥指揮 東京佼成ウィンドオーケストラ(佼成出版社)
吹奏楽をやっていた人間なら、「岩井直溥」の名前を知らない人はおそらくいないだろう。
大正12年(1923年)10月2日生まれ。東京音楽学校(現・芸大)でホルンを専攻し(先日亡くなった千葉さんの数年先輩である)、終戦直後からジャズ・劇場界で活躍した叩き上げのミュージシャンにして作編曲家。そのあまり知られていない生い立ちについては、当CDの解説が非常に詳しい。
私たち吹奏楽人にとっては、「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」シリーズのスタート時からの編曲者・指揮者として、日本の吹奏楽界にポップスを持ち込んだ張本人にして先駆者。
吹奏楽の演奏会というと、クラシックの編曲・吹奏楽オリジナル曲が第1部で、第2部がポップス、などという形が当り前だけれど、この形が定着したのも元を辿れば岩井直溥氏の功績なのである(岩井さん登場以前の吹奏楽は、クラシック・オリジナル以外といえば、せいぜいミュージカルのセレクションとか民謡メドレーとか、その程度しか演奏していなかった)。
岩井さんという、今年85歳(!)となる吹奏楽界のベテラン音楽家のオリジナル作品集がこうして世に出たことは、何はともあれ、めでたくも画期的な出来事である。
東京都交響楽団 第665回定期演奏会(東京文化会館)
ペンデレツキ/弦楽のための小交響曲
同 /ホルンと管弦楽のための協奏曲「ヴィンターライゼ(冬の旅)」(日本初演)
Hn:ラドヴァン・ヴラトコヴィチ
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
指揮:クシシトフ・ペンデレツキ
ペンデレツキ(1933-)といえば、昔日の前衛音楽界の世界的オピニオン・リーダーだった作曲家。
五線を真っ黒に塗りつぶした、現代絵画みたいな「広島の犠牲者によせる哀歌」の楽譜と、耳をつんざくようなトーン・クラスターをテレビで見聞きして、スゲェことを思いつく人間がいるものだ、と感嘆してから、幾星霜。
指揮者として、20年前に都響に客演したことがあったらしいし、他にもN響を何度か振りに来ていたそうだが、私は初めて接する人だ。
客入りはなかなか良い。やはり話題になっているんだろうな。
楽しみにしつつ聴く。
あのカラヤンにベルリンフィル首席のオファーも受けたという、往時の日本ホルン界を代表する名手。
私がコンサートの聴き歩きを始めた頃にはもうN響は退かれていたが、新日本フィルのゲスト首席として、90年代の中頃まで定期演奏会の舞台に乗っていたので、まだまだ現役、というイメージだったが。
途中まで書いたエントリを中断して、予定を変更、1969年8月録音になる、黛敏郎作曲「10楽器のための喜遊曲」のCDを聴いている。
「池内友次郎の音楽とその流派」(King Records/KICC354-6)
今から10年前、上野公園の旧奏楽堂で催された黛敏郎の没後一周年追悼演奏会のトリが、この曲だった。
演奏終了後、司会者が「今回の演奏メンバーの中に、ただ一人、50年前、1948年のこの曲の初演時に演奏に参加されていた方がいらっしゃいます」と、ホルンの千葉さんを紹介したのだった。
客も演奏者も皆、感嘆と共に、もうこの世にいない作曲者の代わりに千葉さんに大拍手を贈ったことを思い出す…
今日は土砂降りの雨の中、父のところへ往復。
帰ってからは、個人練習。次にリハーサル&レッスンの控えている、モーツァルトの五重奏曲とデザンクロ(四重奏曲)のソプラノを、2時間弱さらい込む。
モーツァルトのほうがずっと難しいことが分かった。うーむ。
特記するほどのこともないので、昨日のサクソフォンラージアンサンブル・アイル演奏会のリハーサルで撮った写真でも。
チラシ挟みに行っただけなんですが、リハーサルにも長々と居座って携帯写真もばしばし撮ってしまったので、せっかくですから。


サクソフォン・ラージアンサンブル・アイル定期演奏会。本日14時開演、新宿文化センター小ホール。入場無料ですので、今からでもご都合のよろしい方は是非ご来場ください。
朝からチラシ挟み込み作業にお邪魔したついでに、リハーサルを覗かせていただいてます。
ビッグバンドナンバーの通しのあと、バンマスM崎さんが開口一番、「トロンボーンがよく聞こえないんだけど…」そりゃ聞こえませんよねえ(笑)。
こういう言い回しには最近は自分でもだいぶ慣れてきたけれど、人の口から聞くのはやっぱりちょっと可笑しいです。
「フィンランディア」のリハーサルが始まった。
鈴木純明/スフルスティック(委嘱作品・初演)、スラップスティック-スラップタンギングによるエチュード
金子仁美/気泡-A.SaxとPfのための
西田直嗣/秋のアノフェレス-A.Saxのための
ケクラン/練習曲集より 3、7、8、9、10、13
モーリス/プロヴァンスの風景
デュクリュック/ソナタ嬰ハ調
Pf:野原みどり
今年前半の東京のサクソフォン界で、間違いなく最大の話題となっていたであろうコンサート。
素晴らしい演奏会だった。
場内も大盛況。
過日、新宿のドルチェ楽器に寄ったら、こんなコンサートの案内を見つけた。
ヒミツサクソフォーンカルテット ファイナルコンサート
2008年8月3日(日)14:00開演 ドルチェ楽器東京・アーティストサロンDolce
この公演、及び演奏団体については、Web上には現時点でドルチェ楽器のサイト内(これ)くらいしか情報がないと思う。
これだけではどういう素性の方々なのか全く分からないが、チラシによると、アムステルダム音楽院教授アルノ・ボーンカンプ門下の4人の外国人生徒(スペイン、ドイツ、日本)による混成アンサンブルで、2006年に結成、オランダ各地、及びドイツで既に演奏実績を積んでいるということだ。
今回、日本人メンバーの豊岡菜々子さんの帰国、別メンバーの薬科大学への進学という事情により残念ながら解散することとなり、最後の演奏会を日本で開催しようということらしい。
そんなわけでパースナルな公演の故、宣伝告知もなかなかやっかいだと思うので、ここで勝手に宣伝させていただくことにします。
海外(殊に非フランス圏)のサクソフォン奏者、しかもチームでの来日というのはただでさえ珍しいし、そもそも日本国内に何かしらのツテがない限りはなかなか実現は難しいだろう。
稀少な機会を楽しみにしたい。
新日本フィルハーモニー交響楽団 第431回定期演奏会(すみだトリフォニーホール)
ツィマーマン/1楽章の交響曲
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲(Pf:舘野泉)
ヒンデミット/交響曲「画家マチス」
指揮:クリスティアン・アルミンク
私は新日本フィルは土曜(トリフォニー第2日)の会員だけれど、さすがに明日は聴きに行けないので、振替えを初体験。
3階の最前列だった。
ラプソディ・イン・ブルーの編曲がやっと完成。
自主的に設定していた期限は今週末の練習(15日)だったので、かなりぎりぎり(^^;
ま、遅れなかったからよしとしよう。
完成記念に(別にそういうわけではないが)、こんなCDを買ってみた。
以前何度か話題にしたことがある(昨年のデビューリサイタルとか、たまたま入手したプーランクのCDとか)フランスのピアニスト、アレクサンドル・タロー。
この秋にも再び来日し、王子ホールでチェロのジャン=ギアン・ケラスとデュオのコンサートをするということで興味を持っていたのだが、どうやらこのコンサート、発売即日完売だったようで(*_*)
はあ。
土曜は終日雨。
この時期は例年ならもう半袖着てるというのに、なんでこう寒いのか。
なめら~かの練習のあと(長野より突然の来客あり)、引き続き同じ場所で、7月の札幌へ向けてのカルテット練習。
あ、チラシが出来ました。
札幌方面在住の読者の皆様、是非お越しくださいませ(^_^)
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